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平成29年第2回定例会(第2号 7月20日)

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  1. 広陵町議会 2017-07-20
    平成29年第2回定例会(第2号 7月20日)


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    平成29年第2回定例会(第2号 7月20日)           平成29年第2回広陵町議会定例会会議録(2日目)                平成29年7月20日              平成29年7月20日広陵町議会               第2回定例会会議録(2日目)  平成29年7月20日広陵町議会第2回定例会(2日目)は、広陵町議場に招集された。 1 出席議員は、14名で次のとおりである。    1番  濵 野 直 美          2番  吉 田 信 弘    3番  山 田 美津代(副議長)     4番  吉 村 眞弓美    5番  山 村 美咲子          6番  坂 野 佳 宏    7番  吉 村 裕 之          8番  坂 口 友 良    9番  堀 川 季 延         10番  奥 本 隆 一   11番  谷   禎 一         12番  笹 井 由 明(議長)   13番  八 尾 春 雄         14番  青 木 義 勝
    2 欠席議員は、なし 3 地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者は、次のとおりである。   町     長  山 村 吉 由     教  育  長  松 井 宏 之   理     事  中 川   保     まちづくり政策監 中 村 賢 一   企 画 部 長  奥 田 育 裕     総 務 部 長  吉 田 英 史   危機管理監    林 田 哲 男     福 祉 部 長  増 田 克 也   生 活 部 長  奥 西   治     環 境 部 長  小 原   薫   教育委員会事務局長            池 端 徳 隆 4 本会議の書記は、次のとおりである。   議会事務局長   北 橋 美智代   議 事 課 長  鎌 田 将 二     書     記  津 本 智 美 ○議長(笹井由明君) ただいまの出席議員は14名です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。     (A.M.10:11開会) 日程番号      付 議 事 件  1 一般質問 ○議長(笹井由明君) 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。  それでは、日程1番、一般質問を行います。  一般質問の要領については、一問一答方式により行います。  まず1回目の質問については、壇上より質問通告書内容により一括質問を行っていただきます。2回目以降の質問については、自席にて一問一答を行っていただきます。  なお、質問発言に回数制限はありませんが、次の質問に移った場合は、前の事項に戻ることはできません。  また、各議員の質問及び答弁を含めた時間は、1時間以内であります。理事者側からの反問については、議長の許可を得て行っていただきます。この場合の反問時間及び答弁時間は、決められた1時間の制限に含みません。  議事進行の都合上、質問の要旨は簡単に、また答弁は的確にお願いします。  では、質問の通告書に従って発言していただきます。  それでは、吉村君の発言を許します。  7番、吉村君! ○7番(吉村裕之君) 議席番号、7番、吉村裕之でございます。ただいま議長のお許しをいただきましたので、御質問させていただきます。  初めに、山村町長、御当選おめでとうございます。2期目の町政運営における課題と住民の期待にしっかりと応えることができますようお体を大切にしていただきたいと願います。また、町長が所信表明で町民の皆様、議会と行政が互いに知恵を出し合い、行動すると言われましたが、まさにまちづくり基本条例の制定に通じることでございます。また、次代を担う子供たちのために、10年先、20年先を見据えた政策を進めるということも言われました。私の目標でもある子供を安心して産み、育てられるまちは、全ての福祉政策を実現できるまち、その正しい実現に向け、議会議員としてしっかりと監視し、また提案してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、質問事項1番でございます。  公共施設の適正管理についてお伺いいたします。  我が国の高度経済成長期には、急激な都市化の進展や人口の増加とあわせ、以降さまざまな公共施設が一斉に整備されました。本町の公共施設におきましても1968年、昭和43年から1990年、平成2年にかけて急速に整備されたため、建設後30年、40年以上を経過したものが多く、今後多額の更新費用が必要になってくることが予想されますが、本町も総人口こそ増加しておりますが、年少人口や生産年齢人口の割合は減少傾向にあり、また財政状況も決して楽観視できるものではないことから総合的かつ長期的な視点から公共施設の効果的、効率的な利活用を目指した適正配置や維持管理、修繕等について検討するとともに、更新に必要な財源の確保にも努めなくてはなりません。  その中で、まず重要となるのは、公共施設とは何かということでございます。地方自治法第244条公の施設には、普通地方公共団体は、住民の福祉を増進する目的をもって、その利用に供するための施設を設けるものとする。同条第2項に普通地方公共団体は、正当な理由がない限り、住民が公の施設を利用することを拒んではならない。同じく第3項に、普通地方公共団体は、住民が公の施設を利用することについて、不当な差別的取り扱いをしてはならないと定めており、無制約ではないものの全ての住民を分け隔てなく受け入れるとともに、住民個人は、その目的に応じて必要な場を提供され、利用することができるということ、これが公共施設の本質でございます。もちろん業務委託や指定管理者制度であっても、その本質は守らなければなりません。そして住民と自治体との関係では、多くの住民の税金で設置されている施設を最大限に利活用すること、また公共施設の機能とあわせ、更新、維持管理、再配置や統廃合への合意形成をどのように進めていくかという課題意識を常に住民と自治体がともに持ち合わせていることが求められます。そして更新費用の確保では、平成29年度でいえば、地方財政計画の重点項目にもあるように、公共施設等の集約化、複合化、転用、除却、長寿命化費用に対する地方財政措置として、公共施設等適正管理推進事業債が充当され、集約化、複合化については、充当率90%、交付税措置率50%、すなわち総事業費に対し、利息を除けば、実質55%の自己負担、また長寿命化、転用については、充当率90%、交付税措置率30%、同様に自己負担額は70%程度になります。住民への利益性や安全性を考慮すれば、これらの財政措置を積極的に活用することも必要です。  しかし、事業費の55%や70%の自己負担といいましても、公共施設の建設及び維持管理等には、やはり多額の税金が投入されることに変わりはなく、多額の税金が投入されているにもかかわらず、稼働率が低いのが公共施設でもあります。だからといって、公共施設が不要ということではありません。問題は、多額の税金が投入されてきた割に、公共施設の設置目的、機能性、汎用性、ライフサイクルコスト、稼働率などの実態を前提とした町が保有する資産の最大限の利活用について、総合的かつ長期的な議論が行政の中でも地域住民との間でもなかったのではないかと考えられることです。そしてその部分の検討と議論こそが行財政改革の要諦になってまいります。  以上のことから2点お伺いいたします。  (1)3月議会の一般質問において、平成29年度に施設評価を実施するとの答弁をいただきましたが、本町の人口動態や財政状況の観点から、公共施設の再編、運営についてどのように考えておられますでしょうか。  (2)公共施設を利用する主体である地域住民の暮らしや人間的、社会的、経済的な活動の観点から、維持可能な地域社会の実現に向けた公共施設のあり方について、どのように考えておられるでしょうか。  次に、質問事項2でございます。  子ども・子育て支援施策積極的推進についてお伺いいたします。  子ども・子育てを取り巻く環境が大きく変化する中、子育てに不安や負担を感じる親や家庭は少なくありません。本町では、第4次総合計画、後期基本計画において、子ども・子育てを重視したまちづくりを引き続き重要施策と位置づけ、子育てを支え合う地域づくりに向けた多面的な子育て支援策を積極的に推進するとしています。現在、本町では、子育て支援関連事業としましては、地域子育て支援拠点事業として、子育ての中で親子が気軽に集い、自由に交流できる場所としてなかよし広場・マミつどいの広場を開催され、また子育てサポート事業として生後6カ月の乳幼児から小学校3年生までの児童を保護者の仕事、疾病、看護、リフレッシュなど必要に応じた一時預かり保育が実施されております。  また、本町では実施されておりませんが、支援事業の一つとして「ファミリーサポートセンター事業」がございます。この事業は、乳幼児や小学生等の児童を有する子育て中の労働者や主婦等を会員として児童の預かり援助を受けることを希望する者と当該援助を行うことを希望する者との相互援助活動に関する連絡・調整を行うもので、その活動については、保育施設までの送迎を行う、保育施設の開始前や終了後、または学校の放課後子供を預かる、保護者の病気や休養等の場合に子供を預かる、冠婚葬祭や他の子供の学校行事の際、子供を預かる、買い物等外出の際、子供を預かる、病児病後児の預かり、早朝・夜間等の緊急預かり対応等の例があります。このファミリーサポートセンター事業と既に実施している事業との大きな違いは、地域住民による個人自宅での家庭的な預かりという点と、すき間を埋めるサービスが住民同士の合意により提供できる仕組みになっているという点であり、これは地域密着型の子育て支援として、地域全体で子供を育てる環境の整備にもつながると考えることができます。  お伺いいたします。現在ある事業に加え、ファミリーサポートセンター事業を実施することは本町にとっても地域密着型の子育て支援として、住民同士が支え合うまちづくりとなり、基本計画とも合致するとともに、子育て支援の充実したまちは、移住・定住の重要な参考要素となりますが、いかがお考えでしょうか。  次に、質問事項3でございます。  障がい児の通学・通所を支援するサービスについてお伺いいたします。  看護学校への通学にはスクールバスがありますが、児童が1人でバス停まで行けない場合は、保護者が送迎しなければなりません。また、障がい児通所支援事業所への通所も送迎を行っていない事業所では保護者が送迎することになります。もし、保護者やその家族に、それらの送迎ができない状況が生じた場合の障がい児の通学・通所を支援するサービスがないのが現状です。  現在、本町では、地域生活支援事業として移動支援事業があります。広陵町障がい福祉計画において、移動支援事業とは、屋外での移動が困難な障がい者の地域における自立生活及び社会参加を促進するため、外出時の移動支援を行うサービスと説明しています。そして厚生労働省は、移動支援事業について、困難な通勤、営業活動等の経済活動に係る外出、通年かつ長期にわたる外出及び社会通念上、適当でない外出は事業の対象外としています。  お伺いいたします。  通年かつ長期となる通学・通所について、保護者が病気や就労状況等により送迎できない場合、他の支援が用意されているのか。また、支援がない場合、どのように対応すべきと考えておられますでしょうか。  以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(笹井由明君) ただいまの質問に対し、答弁をお願いします。  山村町長! ○町長(山村吉由君) 吉村議員さんの御質問にお答えを申し上げます。  初めに、町長選挙当選のお祝いと激励をいただきましたことを感謝を申し上げたいと思います。これからの広陵町10年先、20年先を見据えて、しっかり議会議員の皆様方、また町民の方々と議論をしてまいりたいと思いますのでよろしくお願いを申し上げます。  それでは、1番目の御質問に対する答弁でございます。  本町では、平成26年・27年度に国の「インフラ長寿命化基本計画」に基づく行動計画として、町の公共施設全般を所管した「広陵町公共施設等総合管理計画」を策定いたしました。当該計画では、今後全ての公共施設を一様に更新していくことは、財政的観点から見ても困難であり、地域の人口動態等を踏まえた適正かつ計画的な公共施設の管理が必要であるとの基本方針を掲げております。  現在は、当該計画に基づき、各公共施設所管課におきまして、施設の安全性、必要性、有効性及び効率性について施設評価を行い、分析結果をもとに公共施設の再編計画を策定するよう進めております。  あわせて、既存公共施設維持管理費等の削減につきましては、指定管理者制度等導入可能性を引き続き検討してまいります。特に、はしお元気村及びグリーンパレスの活用につきましては、早急に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、住民主体の観点による公共施設のあり方につきましては、施設評価によって作成しました再編計画をもとに、住民ワークショップの開催や施設利用者へのアンケート調査を実施してまいる予定です。  公共施設は次世代に引き継がれていくこととなりますので、10年、20年後を見据え、次世代にとって重荷とならないよう、地域住民の声をしっかりとお聞きし、持続可能な地域社会の実現を目指してまいる所存でございます。  2番目の子ども・子育て支援施策積極的推進についての御質問でございます。  答弁といたしまして、平成27年度から5年を1期とする広陵町子ども・子育て支援事業計画を策定し、21世紀を担う子供たちをよりよい環境のもとで安心して子育てできるよう、この事業計画に基づき、子育て支援を推進しているところでございます。  この計画策定時には、アンケート調査を実施するとともに、15人の委員からなる広陵町子ども・子育て会議において、7回にわたる会議を開催し、多くの活発な意見をいただき、それらの意見をまとめさせていただいたものでございます。  御質問いただきましたファミリーサポート事業につきましては、計画策定時の調査では、利用希望が少なかったこと、また事業を担う会員組織の立ち上げが難しいとの判断から計画案に記載されるに至っておりません。現在、子育て支援施策としては、保育園における一時預かり事業、土曜保育、延長保育、幼稚園における預かり保育、小学校等の施設を使った放課後子ども育成教室などを実施しております。  また、広陵町子育てサポート事業の「ポケット」を開設し、おおむね生後6カ月の乳幼児から小学校3年生までの児童を対象に、保護者の仕事、疾病、看護、リフレッシュなどの必要に応じた子育て支援を実施しており、平成28年度の実績といたしまして、延べ人数で広陵町の利用者が234人、香芝市の利用者が42人、その他の市町村の利用者が48人、合計で324人に利用していただいております。  ファミリーサポート事業につきましては、子育ての手助けをしてほしい人と、子育ての手伝いをしたい人、そんな気持ちを持った方が会員となり、お互いを助けたり、助けられたりと子育ての相互支援であり、住民同士の支え合いにより成り立つものと考えております。立ち上げには、預かり中の子供の安全対策等万全を期する必要や、さらに受け皿となる組織の役割が非常に大きくなることから課題も多くあると考えております。  参考といたしまして、平成28年度の近隣の実績でございますが、大和高田市が延べ利用件数で979件、香芝市が124件、葛城市が312件となっております。大和高田市におきましては、市社会福祉協議会に業務委託することで運営されております。  事業検討に当たりましては、各市で件数にばらつきがあることから、地域性や利用方法の弾力性など、利用者のニーズを十分に精査した上で事業を行う必要があると考えます。  今後は今ある制度を含め、子育て支援のあり方を見きわめ、また、登録会員数が50人以上の規模でセンターを設置することにより、子ども・子育て交付金を受けられることから、その活用、さらに社会福祉協議会等への業務委託も含めて、検討をしてまいりたいと考えております。  3番目の障がい児の通学・通所を支援するサービスについての御質問でございます。  議員が御指摘のとおり、いわゆる「障がい者総合支援法」に定める地域生活支援事業としての移動支援事業では、通勤や通学・通所等を目的とした利用は対象外となっております。  これを受け、本町でも移動支援事業実施要綱において、通学・通所を目的とした外出支援は対象外としているところでございますが、平常時に送迎を行っている保護者が急病等により一時的に送迎が困難となった場合に限り、一定期間はこれを支援するとした内規を設け、運用しております。  しかしながら保護者が就労等で通年、長期にわたり送迎できない場合は、ここでも対象外としており、対応できるサービスがないのが現状でございます。  他県では、補助によらず単費で通学・通所支援サービスを実施している自治体もありますが、実際にこれらのサービス利用を希望される障がい児には、医療的ケアが必要な場合も多く、制度はあるものの受け入れ可能な事業所がない等の課題があると聞いております。  これらの課題を精査し、検討することに加えまして今年度は、広陵町障がい者計画、障がい福祉計画とともに、障がい児福祉計画を策定するに当たり、ニーズ調査を実施する予定でありますので、その分析結果をもとに、広陵町障がい者施策推進協議会の中でも議論してまいります。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹井由明君) それでは、質問項目の順に、自席にて再質問をお願いします。  7番、吉村君! ○7番(吉村裕之君) ありがとうございました。それでは、順に質問いたします。  公共施設の適正管理についてですが、人口動態や財政状況の観点、また維持可能な地域社会の実現の観点からも適正管理については、施設評価と地域住民の声が大切であると答弁いただきました。財政面でいえば、選択と集中を心がける必要がありますし、住民ワークショップの開催や利用者へのアンケート調査を実施すると御答弁いただきましたが、コミュニティ活動の拠点としたとき、やはり人間性の回復、地域内に社会問題の解決、経済的基盤の確立と雇用の創出、生活文化の継承と創造につながるわけですから、そのあり方については、しっかりとデータを示しながら住民と向かい合うことが必要になってくるかと思います。  ここで公共施設のあり方について、少し違った視点から質問いたします。  次世代にとって重荷にならないようにというふうにありましたが、施設の建設や更新費用について地方債を活用する場合があります。地方債の機能としては、住民負担の世代間の公平ということで、便益を受けることとなる後世代の住民と現世代の住民との間で負担を分かつということになりますが、後世代の住民にとっては、使えない、使い勝手の悪い時代おくれの老朽化した施設となり、後世代の住民にとっては不公平な負担となりますが、そのようにならないためにも、公共施設に求められるものは何でしょうか。 ○議長(笹井由明君) 奥田企画部長! ○企画部長(奥田育裕君) お答えをさせていただきます。  議員の質問にいただきましたように、今後次世代の住民の方々に不公平な負担にならないように、どういった公共施設の整備というのが求められるかということでございますけれども、現在、広陵町の人口につきましては、全体としては横ばい、もしくは微増というような状況でございますけれども、それぞれの地域に目を向けてみますと、やはり減少している地域もあるわけでございます。地域間でそういったばらつきが見られますので、今後公共施設のあり方につきましても、やはりそういった地域特性に見合った整備が必要であると考えております。今現在、公共施設が必要であるからということで整備を進めてまいりましても、今後10年後、それから20年後にその施設がどうなっているのか、また、地域住民の方々にお使いをいただけるのかというような問題があります。その際に、さまざまなそういった問題が出た際に、その公共施設を例えばそのときのニーズに見合った形で改築をする。それから施設をもともとの建設時にやはり最終的にリノベーション等ができるというようなことを予想しながら施設を整備する必要があるのではないかというふうに考えております。  後世代の住民の方々に無理な、不公平な負担を強いることのないように、そういった人口動態等も踏まえながら、施設の空間を時代に変えることができるような仕組みというのも取り入れながら、またその施設の中にそういった余地をあえて残しながら整備をするということが次世代の方々がまたそのときに有効に使っていただけることになるのではないかと、そういう配慮をしていくべきではないかと考えております。 ○議長(笹井由明君) 7番、吉村君! ○7番(吉村裕之君) やはり多額の税金で公共施設を建設するということですので、ずっと効果的に使うことが求められると思います。  そしてちょっと嫌な質問になるかと思うんですけれども、勝手な試算を試みましたけれども、年間平均利用率1.53%というのはどの施設かわかりますでしょうか。 ○議長(笹井由明君) 奥田企画部長! ○企画部長(奥田育裕君) 失礼いたします。  稼働率が1.53%ということは、済みません、少し存じておりません。 ○議長(笹井由明君) 7番、吉村君!
    ○7番(吉村裕之君) 試算方法にはいろいろとあるかと思いますけれども、これは学校教育法施行規則第51条に参考資料で置かせてもらっておりますけれども、各学年における総授業時数は別表第1に定める授業時数を標準とするとしておりまして、総授業時数のうち学校のプールを要する割合を出した数値でございます。例えば、6年生の場合、総授業時数は980時間が標準となります。体育は90時間、水泳の期間は6月第2週から7月第2週の4から5週、水泳の授業は、目安として体育の授業数の1割程度とされていることから、年間8から10時間となりますが、町内の小学校では、大体1週間に1学年3時間程度を設定していることから、年間15時間程度となります。そうしますと、総授業時数が980時間のうち、15時間としますと、総授業時数の1.53%となりますが、実際の授業数は標準よりも多く1,050時間程度になることや天候や水温、その他の要因により中止されることも考えられますので、実際はその割合よりさらに低下します。  また、夏季休業中の使用日数を含め、日数ベースで計算したとしても、町内小学校での平均使用日数は6.76%になります。私自身も水泳は特技の一つでありますし、先日真美ヶ丘第二小学校で披露式に出席させていただいて、子供たちの本当に喜んでいる笑顔というものをしっかりと目に焼きつけておりますけれども、水泳授業が児童にとり必要なものであるということは私も強く考えますし、しかし、学校プール公共施設と考えた場合、この利用率をどのようにお考えになられますでしょうか。 ○議長(笹井由明君) 池端教育委員会事務局長! ○教育委員会事務局長(池端徳隆君) 学校のプールというところで御質問をいただいております。議員おっしゃっていただいたように、確かに当然でございますが、プールですので、夏の期間限定というところになります。学校によってばらつきはございますけれども、6月の大体第1週か中旬ぐらいから利用をすると。中学校の場合、水泳部がありますので、もう少し早く入る場合はございますけれども、そのような期間限定ということに夏休みまでの期間限定ということになります。夏季休業中も、これも学校によって違いますけれども、稼働の日数で申しますと、一番多いので9日間というところで、率の出し方、考え方は確かにいろんな出し方があると思いますけれども、大体総じて1日当たりの利用時間というのは、3時間とか4時間とかそういうものになると思います。決して高いものではございません。ただ、現場のほうでは学校にプールがあるというのを今まで当然の考え方でございました。都市部であるとか、もしくは山間でプールのかわりに川があるとか、そういう学校も確かに、プールのない学校はございますけれども、現場のほうの認識は、今申し上げましたところで、推しはかっていただけるものと考えてございます。  議員もおっしゃっておられるように小学校の学習指導要領の体育科の中には、低学年であれば、1・2年生は水遊びをさせると。3・4年生は浮いたり、浮く運動ですね、バタ足とかそういうふうなものをさせる。5・6年生は、水泳、クロールとか平泳ぎで何メートル泳ぐと。こういう指導の目標がございます。そういったところで、時間は稼働率というところであれば低うございますけれども、実際そのような形で対応をいただいている、教師の指導というふうなところで有効利用という言葉が適切かどうかわかりませんけれども、当然にそのような形で利用させていただいているという認識でございます。  以上でございます。 ○議長(笹井由明君) 7番、吉村君! ○7番(吉村裕之君) 言うまでもなく、私は水泳指導を否定しているわけでもありませんし、プールが必要ないと言っているのではありません。あえて学校プールを一例として、町が保有する資産である公共施設に対し、これまでの思い込みや常識を排除し、合理的、経済的な検討を行い、発想の転換によって効率的かつ効果的な施設活用と今後公共施設の適正管理について考えていただきたいということで今の質問となりました。  さらに言いますと、財政面というか、財政支出の面でいいますと、学校プールの耐用年数は、財務省令では30年となっております。参考資料にもありますように、愛知県西尾市の小中学校の平成26年度プールコスト等一覧表というのがございます。そして今般完成した真美ヶ丘第二小学校の契約額を参考にしますと、施設維持管理と費用、水質管理、解体費用等ライフサイクルコストをかなり低く見積もっても一つの小学校でやはり年間5週間使用で600万円以上の財政支出をしていると。町内5つの小学校でこれを30年続けるということになります。そう考えた場合、果たして今の水泳指導や学習目標に対して、この財政支出が妥当であるのか、ここで考えるべきは、子供たち、児童に泳力を身につけるためには、今の方法しかないのかと、ほかの手段がないのかということでございますが、どのように考えられますでしょうか。プールは小学校設置基準に記載はありませんし、必ず学校に設置しなければならない教育施設ではありません。授業時数も学習指導要領には記載されているわけでなく、文科省が作成した小学校体育丸わかりハンドブックに2年間で20から22時間の指導計画を例示しているだけとなります。その点を踏まえていかがでしょうか。 ○議長(笹井由明君) 松井教育長! ○教育長(松井宏之君) 今御指摘をいただいていますプールの稼働につきましては、以前からこういうお話というのは出ていなかったということで、そういう小学校のプール、稼働率がかなり低い、そういう年間の経費がかなりかかるという中で運営されてきたという経緯がございます。その辺につきましては、今までそういう議論がされていないということを踏まえまして、今後どういう形で進めていったらいいのかということで参考にさせていただきたいと思います。教育委員会のほうでは、やはり学校の適正化基本計画というようなことで、その施設の利用、また子供たちの人口の増減といいますか、その辺も含めての統廃合、また地域指定というような形で広陵町全体的に、そういう施設も含めて考えていかなければならないという時期にきておりますので、その辺も含めまして、適正化の基本計画ということで、今後きっちりとした形で進ませていただきたいということで御理解いただきたいと思います。 ○議長(笹井由明君) 7番、吉村君! ○7番(吉村裕之君) ありがとうございました。  あと最後に、建設費及び維持管理費用のコスト削減という視点だけで考えますと、複数学校での供用、また民営及び公営プールの活用、また屋内プールの建設、または借り上げの三つのパターンが広陵町で考えますと、あるかと思われます。特に屋内プールの建設や借り上げというのは、天候や水温、また季節に関係なく年間でスケジュールを立てることができまして、しっかりと授業時数も確保できることになります。また、建設の場合でしたら、住民との供用も可能となります。もちろん移動時間であるとか、移動手段と安全性、アレルギー対策や感染症対策など別の問題が発生しますし、学校プールを消防水利として活用できるよう整備してあるところもあります。しかし、考えるべきは、これまでどおりでよいのかということであり、縮減できた分は母子保健や子育て支援、教育支援に回す財源が用意できるということになります。学校プールについては、あくまで一例ですが、今後こういった視点で公共施設のあり方を考えていく必要があるかと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(笹井由明君) 中村まちづくり政策監! ○まちづくり政策監(中村賢一君) まちづくり政策監の中村でございます。答弁させていただきます。  やはり今、プールということで事例を挙げていただきましたけれども、全国でやはり総合管理計画というのが策定されましたけれども、現段階の総合管理計画は大きい方針という段階でございます。今後、個別の施設について、個別計画というのを策定することになります。その段階において、やはり本来の施設の意義だとか、存在意義、活用方法は検討していく必要があると思っております。これからまさに、広陵町はそういう計画を策定するんですが、プールにつきましても全国でいろんな例がございます。やはり民間の施設利用、供用、それからやっぱり学校と供用して使うとか、そういう事例もあります。その辺は実際の教育との関連だとか、それから地元の人たちの開放だとかいろんなことを考えながら考えるべきだというふうに考えておりますので、この辺は庁内でも慎重に議論しながら計画を策定するという方向でいろいろな部分で検討したいと思っています。  特にやっぱり全国でもいろんな先進事例がありますので、それも情報収集しながら決定したいというふうに考えております。 ○議長(笹井由明君) 7番、吉村君! ○7番(吉村裕之君) 町の行政の役割としまして、やはり福祉であるとか、医療、また防災、安全対策、道路、下水道、もちろん公共施設もありまして、さまざまな行政サービスに対し、限定された財源を配分していくことになるかと思います。そしてやはり税収が頭打ちの時代にありまして、唯一削減できるのがやはり公共施設ではないのかと。そしてその削減は決してサービスを低下をさせるという意味ではなく、町が保有する資産の最大限の利活用に向けて、これまでの常識を根本的に疑い、合理的な設置、利用形態を考え出すということにつなげていかなければならないかと思います。積極的に取り組んでいかないと、やはり他の行政サービス、社会保障部分であるとかはなかなか抑えるということは難しいと思いますので、やはり抑えられるべきところは抑え、かといって抑えたからといってサービスが低下するのではなくて、よりアイデアを出して、より効率よく住民に利便性のある公共施設というもののあり方ということを考えていっていただくよう、またお願いいたします。  それでは、次の質問に移ります。  ファミリーサポートセンター事業についてですが、当初アンケート等をとると希望者が少ないであるとか、体制的に体制をつくるのが難しいということがございました。しかしやはり一番この事業で重要となるのは、住民同士がお互いを支え合うまちをつくるということにつながってくるという点で、この事業のよさが、他の子育て関連事業と違って、そのよさがあるのではないかと思っております。このファミリーサポートセンター事業ですが、資料をつけさせていただいておりますけれども、大阪市の例でいいますと、子育てを応援してほしい依頼会員と、子育てを応援したい地域住民の提供会員、そして配置されているコーディネーター立ち合いのもと、3者で面接、事前打ち合わせを実施し、3者が確認、納得した上で、活動に入ります。もちろん提供会員は、必要な知識を習得するため、16時間の研修も受講しております。そしてまた実際の活動においては、利用料の報酬の発生、補償保険の加入もございます。私が実際にお聞きした提供会員さんの話では、地域での助け合いの一環で始められ、家族に高校生や中学生の子供がいるので、その子らにもよい経験になるとのことでした。そしてその方の依頼会員は、父子家庭の方で依頼内容は、お父さんが7時に出勤しなければならない。でも子供は8時に登校班の集合場所に行くと。その1時間を家で預かり、集合場所に送り届けるという内容です。もちろん依頼会員1人に対して複数の提供会員が対応することもあるようですが、これこそすき間のない1時間と、その部分をすき間のない子育て支援サービスであるかと思います。こういった仕組みの支援をつなぎ合わせていくことが切れ目のない子育て支援であり、このようなサポート制度が完成した場合、介護や障がい者の支援や地域包括ケアシステムなどさまざまな福祉施策にも活用できると考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(笹井由明君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) それでは、お答えをさせていただきます。  議員から御紹介がありましたファミリーサポートセンター事業の特徴でございます。この制度につきましては、順調に動き始めますと、提携の行政サービスでは効果を期待できないような助け合いの輪が広がりを見せてというところを御紹介をいただいたかなというふうに思います。この事業のポイントになりますのは、子育てを応援したい人ですね、会員と、子育てを応援してほしい人との2者をどうやってつなぐかという点にかかってくるのではないかというふうに考えておりまして、これらをコーディネーターする人と組織をどういうふうに仕組みとしてやっていければいいのかというところが難しい課題かなというふうに思っております。町長が議会の初日のほうで所信表明で申しておりますけれども、町内には経験豊富は人材が多数おられます。その方々に御協力いただくことも一つの案なのかなというふうに思っておりますので、その点また研究等してまいりたいというふうに考えております。  それと先行しておりますほかの地方公共団体、実情たくさんあるのかなというふうに思っておりますので、それにつきましても研究をしてまいりたいというふうに考えております。  最後のほうに質問いただきました福祉部で、この制度が援用できるのではないかというふうなお考えでございます。私もさまざまな他の福祉施策に影響がある活用のできるものというふうに考えておりますので、今後ファミリーサポートセンター事業につきまして、できる限り早い段階で何らかの事業化に向けての足がかりというものを求められたらなというふうには考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(笹井由明君) 7番、吉村君! ○7番(吉村裕之君) なかなか提供を求める方と、また応援したいという方のマッチングが難しいということなんですけれども、行政が当初はやはり旗振り役といいますか、そういう会員を集める制度というのは、準備する必要があるかと思うんですけれども、広報等で紹介すれば特にそういった人を集めるというか、宣伝というのはできるのかなと。例えば今、広陵町の小学校ですと、学校支援ボランティアという制度があります。そのときは、広報とか、広報に挟んだチラシ等でボランティアに登録された方が小学校から依頼を、コーディネーターに依頼をして、そこからボランティアさんが小学校に派遣されるという制度がありますので、そういった形で、町の広報であるとか、そこに挟むチラシ等でそういった制度も学校支援ボランティアの場合は、それで成り立ち出しましたのでそういった意味では、特に応募してくださる方の数はわかりませんけれども、やり方としては、そういうやり方でいけるのかなというふうに思います。  本町の場合の実態をお聞きしたいんですけれども、例えば女性の妊娠、出産から子供が18歳になるまで本町においては、親であるとか、保護者、またその子にかかわる部署はどれだけありますでしょうか。 ○議長(笹井由明君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) ただいま御質問いただきました件でございますけれども、まず、0から5歳児、就学前の子供たちにつきましては、福祉部の私ども5課、保健センター、子ども支援課、社会福祉課、認定こども園準備室、介護福祉課が主に関連することになるのかなというふうに考えております。ただ、小学生から高校生までのいわゆる児童・生徒となりますと、関連する部署も広がってくるのかなというふうに思っております。福祉部だけではなく、教育委員会を中心とした他の部にもまたがるいろんな問題点を共有することになるのかなというふうに思っております。 ○議長(笹井由明君) 7番、吉村君! ○7番(吉村裕之君) 福祉部と教育委員会が中心となり、ほかの部署も関係してくるだろうということなんですけれども、その関連、関係する部署は、どのようにつながりといいますか、誰がまとめ役、1人の児童が成長していく中でやはり成長について、やっぱり把握していくということも今後重要になるかと思うんですけれども、そのあたりの横の部署とのつながり、またそのまとめ役というものがあるんでしょうか。 ○議長(笹井由明君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) 子供の年齢によりまして、中心になってくる課が少しずつ動くかなと思うんですけれども、特に妊娠、出産から就学前というところで捉えますと、中心はやっぱり保健センターになるのかなというふうに思っております。それと子ども支援課という二つの課が中心になってくるのかなというふうに思っておりまして、もちろんリーダーにつきましては、その課の課長が中心になってくると思います。福祉部では、個別に困難事例等が発生しましたら、各課が集まるケース会議を開いておりますので、特別な事案につきましては、事務所が同じフロアで一つのところにおるという利点を生かしまして、そういう形でやらせていただいているところでございます。  以上です。 ○議長(笹井由明君) 7番、吉村君! ○7番(吉村裕之君) 例えば子供にかかわる問題というのはいろいろあります。貧困や虐待、非行なども子供のさまざまな問題というのはございます。そして表面化したときには、あらゆる問題が複雑に絡み合っているとよく言われます。だからこそ、早く見つけられるよう、そうなることがないよう、支援していくということも求められるわけで、逆に言えば、切れ目のない、すき間のない子ども・子育て支援がその発見を早めたり、問題の解決につながると思います。  そしてまた、これは子供だけではなくて、やはり先ほどのサポート事業と同じように、障がい者であるとか、介護も同じで、例えばよく言われるのでしたら、精神疾患の疑いの方へのアウトリーチというのはなかなか難しいというふうに言われますが、直接住民や、その家族と接する機会の多い部署から、情報提供が必要となってきますが、情報が余り集まらず、問題が表面化してからつながってくるというケースがあるかと思います。だから、問題があったときにはという話ですけれども、結局問題が表に出てきたときには、既にいろんな問題が絡み合って、なかなか解きほぐすのが難しいというふうに思います。個人情報の取り扱い等の問題もありますが、さまざまな行政の役割として、やはり横のつながり、連携という面で今後どのようにあり方を考えられていますでしょうか。 ○議長(笹井由明君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) お答えをさせていただきます。  議員御質問のとおりでございまして、こじれたり、重度化する前が大切だということは本当にそのとおりだというふうに考えております。私どもそれぞれの課が抱える住民の課題というものが窓口に来られましたとき、私、福祉部長としましては、まず課の中の風通しをよくして、それぞれの担当者が抱え込まないようにする、報告をしっかり課長に上げる、そういうところで、課長がまた判断をして、他の課と問題共有をするべきかどうかというところ、だから最初の入り口のところの窓口対応、これを一応一番重要な課題と認識しておりますので、そのあたり、下から上へ、横へというところをしっかりと進めてまいりたいというふうに考えておりますのでよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(笹井由明君) 7番、吉村君! ○7番(吉村裕之君) そうしましたら、一番初めの子育てということで話は戻るんですけれども、つい最近まで子育てというのは、親や家庭の役割であると。どのような環境で産み、どのように育てたかは、親の責任というふうに言われてきました。しかし、親も子供も相当今と環境が著しく変化しており、さまざまな理由から子育てが難しい家庭もあります。その場合、子育ては、親の役割ということで放っておいてよいのかということです。児童福祉法には、第1条で全て国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、かつ育成されるよう努めなければならない。同条2項で、全て児童はひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない。第2条で、国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負うとあります。すなわち、親、保護者の責任だけでなく、行政を初め、社会全体、地域全体で全ての子供を心身健やかに育てる責任を負うということでございます。そのためにも、子供の生活を保障し、愛護しなければならないとしているわけですけれども、それはなぜかといいましたら、やはり社会や地域の担い手になるにもかかわらず、常に安心と自信と自由を脅かされる弱い立場にあるからです。逆に言えば、安心と自信と自由を奪われた子供が集まる地域というのがどのような地域か想像できるかと思います。これから育児、家事、仕事で目いっぱいの親を応援する仕組みとともに、障がいの有無に関係なく、子供たちの育ち自体を応援する仕組みの二つの視点が必要と考えますがいかがでしょうか。 ○議長(笹井由明君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) お答えをさせていただきたいと思います。  私は、この役場に入庁させていただいた30年ほど前でございますけれども、その時代では保育園というものは、保育に欠ける子供が福祉施策として助けなければならないという考え方が主流の時代でございましたけれども、今は保育を要する子供を保育園でお預かりさせていただくというふうな考え方に移行をしております。三世代同居というのがふだんにあって、仮に同居をしなくても近所に親、子供を見守る親がおり、孫を見守る人がいるという時代から、家族の関係がかなりやっぱり変わってきているというふうに私どものほうは認識もさせていただいておりまして、子供を育てるためには、公的な機関が親と一緒になって育てていかなければならない時代であるというふうにも考えております。少なくとも、少子化の中で子供たちを社会全体で負担することが避けられないというところ、重複しますけれども、前提での制度づくり、設計というものを考えて向き合っていかなければならないのかなというふうに思っております。ただ、人材と予算の規制もあるところですので、単には制度だけをいっぱいつくって、しっかり知恵を出さずにつくってしまってというところでは意味がないのかなと思っておりますので、本町、ことしから来ていただいております中村政策監からも御助言をいただきながら、さまざまな施策のほうに取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(笹井由明君) 残り時間4分です。  7番、吉村君! ○7番(吉村裕之君) 重要なキーワードは切れ目のない支援、すき間をつくらないということになるかと思います。子供を安心して産み、育てられるまちづくりは、全ての福祉政策が充実しているまちと私は考えております。生まれる前からの環境整備、そして生まれた子供の10年後、20年後、50年後の姿を順に追っていって、施策を立てることで、結果的に高齢者福祉にも対応していくことになると考えるからです。その点を踏まえ、子ども・子育て支援施策の積極的な推進をよろしくお願いいたします。  そうしましたら、次の質問に移らせていただきます。  障がい児の通学・通所の支援ですけれども、広陵町では内規で一時的な病気の場合ですと、それは移動支援の事業の中で対応するということでございます。現在、神奈川県川崎市では、10年ほど前ですけれども、既に移動支援事業を柔軟かつ効率的な運用をする観点から緩和できる範囲で、必要とされるサービスの提供が図られております。利用ニーズに応じたサービスの新設ということで移動支援の基本的な事業に加え、ニーズの大きかった通所・通学支援、見守り支援についてサービスが開始されております。通所・通学支援は、移動支援事業の枠組みを活用して、応諾義務を課さない形での柔軟な運用に配慮し、また利用者負担は保護者の疾病により送迎できない場合は10%、就労等により送迎できない場合は50%としています。また、見守り支援は学校や通所施設等の終了後、保護者の帰宅までのすき間サービスとして位置づけるとともに、対象者として非該当となった精神障がい者等も視野に入れて、障がい程度区分は問わない形で実施されております。  質問事項の2でありましたファミリーサポートセンター事業と同様に、地域に支援依頼者、支援提供者、コーディネーターが連絡・調整するという制度を構築して、支援提供者には必要に応じた知識の習得のための研修を実施していけば、広陵町でも可能ではないかと思います。準備にはかなりの時間と労力と財政支出が必要になりますが、今だからこそスタートさせないと間に合わないと思いますので、そのあたりいかがでしょうか。 ○議長(笹井由明君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) 障がい者のことにつきまして御質問をいただきました。障がい児の通学・通所を支援するサービス、要綱のほうで一時的なものにつきましては、運用で対応させていただいております。どうしてもそこをすき間が発生してしまいます。その辺をどういうふうにしていくかというところを御質問いただいたかなというふうに思うんですけれども、これにつきましてもファミリーサポートセンター事業と同様で、担い手等、特に障がいをお持ちのお子様を簡単にわかりました、やらせていただきますということには、なかなかつながりにくいかなというふうには思いますけれども、何かその手を差し伸べることができる方法があるかもわかりませんので、そのあたり、これを機会に研究課題として勉強していきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。 ○議長(笹井由明君) 7番、吉村君! ○7番(吉村裕之君) 子供から高齢者まで障がいの有無に関係なく、住みなれた地域で皆さんが住みやすい状況でやっぱり暮らしていっていただくと。それは議会議員としての責任でもありますし、そのあたりは行政と一緒にまた進めていけたらと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  以上で終わります。 ○議長(笹井由明君) 以上で、吉村君の一般質問は終了しました。  ここで5分程度トイレ休憩をさせていただきたいと思います。     (A.M.11:13休憩)     (A.M.11:20再開) ○議長(笹井由明君) 休憩を解き、再開します。  次に、坂口君の発言を許します。  8番、坂口君! ○8番(坂口友良君) それでは、2番の坂口でございます。12時に終わりたいと思いますので、皆様方、御協力よろしくお願いします。  一般質問、1番でございます。ずばりお聞きしたいということであります。  まず、町長、今回の御当選おめでとうございます。非常に期待されて、まさしく皆さん方の信託を得たと思います。そこで私ずばり聞きたいと思います。町長の退職金削減、2期目も続けるべきと思うが、考えはどうですか。こういうことであります。  今回、町長を当選されて、町長の職務としては、予算策定権、一般的には予算編成権というんですけれども、町長の場合は政策を立てて、それで予算をつけますからね、予算策定権でいいんじゃないかなと思います。あと執行権、当然町政の執行権があります。これが町民から負託されたと。町民から負託されました。我々議員も町民から負託されています。それは何かというと、予算議決権と行政のチェック権、これを町民から負託されております。おのおの違う権限、これを二元代表制、こういうことを言うんですわ。ですから同じ町民が片や長を選ぶ、同じ町民が議員を選ぶと。当然違う権限を与えると、同じ町民が同じ権限を与えちゃうと、それは独裁者、こういうことになりますので、それは戦後の地方自治法、憲法学者がつくったときに、二元代表制でいこうと、このような憲法学者の、昭和22年、地方自治法が出てきます。そのような苦い経験がありましたので、このように今回は、今の現在では、機関対立主義というんですけれども、おのおの違う権限をお互いに対立すると、こういうことになっております。そしておのおのの権限を行使して行政をよりよき方向に進めていきたいということでございます。  町長の1期目の初当選のときも、私、この議会で聞きまして、退職金ちょっと多いん違いますかと、こうずばり。いや、なかなか聞きづらいというので、私、新住民ですから聞きますわと、こういうふうな話やったんですよ。聞かせていただきました。なぜかというと、町長の以前も町職員OBの町長さんがおられたんですわ、職員OBで3期されまして、退職金5,000万円以上支払ったと、こういう話でして、これはちょっとさすがにあれちゃいますかと。実際町民には知らせなくてもいいとはいえ、やはりこのような実態は議員は知ってますので、別に町民の皆さんがどうですかと、こういうことで聞いたんですわ。やはりちょっと今緊縮財政でして、何でやというと広陵町の人口も今横ばいでだんだん減ってくると、このようなことになっています。この辺は、やはり緊縮財政の折、改めるべきと思います。  賢明な山村町長は、自主的に2割カットされたと、私聞いているだけで、じゃあ何ぼやと聞いてないんですよ。聞いているだけの話なんですけどね、この辺、周りの市長さんに聞くと半分やとかね、ただ、私、月給まで半分にせえとは言ってないんですよ、退職金半分でどうでしょうかと、こういうようなことを言っているだけなんですけどね、やはりここは2期目もこれを続けて退職金の削減は必要と思うがどうでしょうか。  前回1期目のとき、私が言ったら審議会を開きますわと、こういう返事やって、審議会の内容で出たのは、議員の月給を1万円下げと言っただけで退職金は何もなかったと、こんなん何でっかと、こういうような話になって、どうもこれおかしいなと思いながら、審議会の答申が出たからそのとおりやったんですけど、退職金を聞いたらノーコメント、こういうことでございますので、町長は自主的に2割ほどカットされたということを聞いているだけでして、じゃあ、数字で何ぼもらったんですかというのは、ちょっと聞いてません。やはり今回も続けていくべきと思いますが、それはどうでしょうか。これが一つ目です。  二つ目、これは実は気づかないけど、大きな問題なんです。社会福祉協議会、私、資金援助が必要、ずばり資金支援が必要と、こんなことを書きました。これはなぜかというと、福祉活動を中心としております。御存じ、町職員OBですね。今まで町職員OBが事務局長ということで、今もそうですよ、職員のOBが事務局長ということで運営しています。ところがなかなか、これが経営となると、話は別で経営に苦慮していると。聞くところによると、平成26年度の初頭に、大体余っているから次の繰り越しで7,200万円ぐらい繰り越しがあるんですけれども、これが平成28年度末では、この間の3月末ですよ、これを聞くと1,000万円か、1,500万円、その辺ちょっとはっきり教えてほしいんですけれども。赤字が毎年二、三千万円出ていると、こういうふうなことでして、法人ですからね、行政の場合に赤字になっても潰れへんねん。法人の場合は潰れるんですよ。じゃあ、どうなっちゃうんやということですので、ちょっと心配して危惧していますので、数字はうわさ話を聞くだけなんですけれども、実態はどの程度の財政悪化なのかを知りたいと。何でやと、理由は、いよいよ生活支援コーディネーター、ちょっと法律が変わって、いよいよ皆が今言っている総合生活に変わってきますので、生活支援コーディネーターさんがこれから福祉サービスを提供すると、こういう体制になってくるんですよ。その生活支援コーディネーターを社協の職員にお願いすると、私こう聞いているんですよ。議会も予算可決をやったんですよ、ことしの3月に、知っていると思うんですけどね。ちゃんと入っているんですよ。賛成と私も言ったんやけど、それはいいんやけど、この問題ですわ、財政再建、社協職員に依頼すると聞いておりますけれども、続けられるか私はちょっと心配なんですよ。倒産すると、すぐ人の問題、いわゆる雇用問題が発生するんですよ。社協職員の雇用問題について、我々は前の経験あるから、ごっついお金を払ったという実態を知っていますので、その辺のややこしい雇用問題になってくると、そんなもん落ちついてできへんという話にもなりかねないので、財政再建のめどは立っているのかを聞くということであります。これ今いてるスタッフを、倒産しちゃうと、法人ですからね、法人が倒産するとどうなるかということは、いわゆるリストラになるし、お金も払ってと、こういう話になって非常に生々しい話になってくると。多分ことしの平成29年度、来年3月末になれば赤字に転落するんちゃいますかと思いますので、その辺危機感はどのぐらい持っておられるのか。法人ですから、倒産したら誰も助けませんよ。行政の場合は、赤字になっても絶対に潰れないんですわ、行政の場合と違うんですよ。単なる一つの法人ですからね、この辺もちょっと真剣に考えてもらわんと、後の仕事できるのかなと、こういうふうな心配であります。これが2番目であります。  3番目、これも書いておきました、町事業部、今回中川理事さんに来てもらいましたからね、町事業部の設計技術力の向上策はどういうふうに、どうしていくのかを問う。  北保育園の増築園舎をつくりました。議会も賛成、予算も賛成、決算も賛成、増築園舎を使いなさいと、こういうことで決算もオーケーになったんですよ。実態は、地盤調査をせずに建てたために、後で軟弱地盤とわかりまして、ことしの4月から使用中止、このようになっております。3,000万円以上お金をかけてつくったんですけれども、使用中止となって、3,000万円以上かけてつくりましたが、まだ使っているのは3年ということで、減価償却も済んでいないと、この4月以降は物置きに使っていると、こういう話なんですけれども、まだ実態はわかりません。私も見に行ったことがないのでね。この辺で、委員会でも見に行かねばならないんじゃないかなということです。これ国庫補助でやっていたら完全に会計監査委員、会計からそんなもの金を返せ、返還請求を当然されます、使ってないしね、これ。返しなさいと請求される代物であります。町の技術人、いろいろ話を聞いております。残念だな、町技術人に技術者魂というのがあったら、1人ぐらい公共の建物を建てるには地盤調査をしなければ絶対に認めないという、技術者がいてたらいいんじゃないかなと、私はそう思うんですよ、私自身技術者でしょ。ただ、私は機械屋ですからね、建築屋じゃないんですよ。今、耐震偽造でも機械屋でもデータ改ざんとかやって、法人につくれと、今多いですからね、コンプライアンスというんですよ。だからそこに技術者魂がないと、後々大変なことになってきちゃうということで、そのような絶対認めないという、一級建築士がいなかったのかというのが不思議であります、ということです。建築手法というのをちょっと下に挙げておきました。実際、そんなんすると。ここに建築手法、これ改正があったんですよ。何やといったら、姉歯の耐震偽造で建築手法改正になって、何が言われているかというと、例えば上司から改ざんをやっておけとか、こんなんやめておけとか、そういう規定に違反する行為について指示し、または相談に応じ、だから建築者はそんなん相談に応じてもあかんということですよ。応じる、またはこれに類する行為をしてはならないと、これが入ったんですわ。だから一級建築士、二級建築士、建築士の免許を持っている者は、こんなもんやめておけと、何か言われて、いや、そのとおり、そうですかとか、相談を受けてもあかんと、こういうふうな非常に厳しくなって、資格を剥奪すると、こういう話になっているんですね。ですからこういうこと当然知られていると思います。今回県より中川理事に来ていただきました。技術力の向上を図ってもらう。対策はどうしたらいいでしょうか。4月より使用していないというのは、何らかの損害が発生しているんじゃないかなと、このようなことを思いますので、その求償策というんですけれども、それもどう取り組むのかを問いたいです。私、心配して、職員さんのやる気がなかったら困りますので、多分町の職員の給料は安いんちゃうかと。町職員の給料が安いからやる気ない人結構多いんですよ、民間事業ではね。ちょっと調べて、ラスパイレスも調べました。国家公務員を100やったら、昔は安かったんですよ広陵なんて田舎ですからね。国家公務員を100としたら、上牧町90.1、やっぱり低いわ、国家公務員100ですよ、中央の。河合町も90.1、王寺町が96.6、ちょっと都会ですね、隣の大和高田市96.6、そんなもんでしょう、広陵町98.4、何や一番高いやんかと、ほとんど国家公務員と変わらないぐらいの待遇をしております、98.4ですからね。ですから、給料が安いからやる気ないんかなという面の心配もほぼ解決されたんちゃうかなと。昔は確かに安かったんですわ、町村といったら確かに安かったんですよ。私、民間にいてたからよくわかるんですよ、民間にいててちょっと話が合わへんところがあったんですけどね、民間に行ってるからよくわかるんです、確かに昔は安かったんです、25年前は。しかし今は、ほぼ国家公務員と遜色ない。こういうところにいてる人も、東京にいてる人も変わらないというふうなベースに上がってきてますので、これはやっぱりひとえにやる気を出してほしいということでやっていたと思います。あといろんな参考資料で、私もいろいろ職員のこと、内部情報までちょっと踏み込んでいますので、例えばこういう月刊地方自治の職員研修とか、これ職員さんのいわゆる専門の本があるんですよ、私こっちの本で勉強しますねん。普通は、議員は議会のいろんな資料がありますわ、勉強せえって。そうじゃなくて、こっちのこういう自治体学会とか、職員さん専門の研究書とか、こういう地方自治体職員の能力開発とか、そんなん書いてあるんですよ。こういう専門で、私こっちのほうが専門なんですよ。そういうことでやってますので、ひとついい方向に体制を立て直していきたいと思いますので、御回答よろしくお願いします。 ○議長(笹井由明君) ただいまの質問に対し、答弁をお願いします。  山村町長! ○町長(山村吉由君) それでは、坂口議員さんの御質問にお答えを申し上げます。  まず1番目、町長の退職金削減を2期目も続けるべきと思うがどうかという御質問でございます。  私の退職手当につきましては、平成26年3月定例町議会において、給料月額から20%を減額し、算定するという内容で改正条例案を上程させていただき、御可決賜ったわけでございます。広陵町長として2期目の町政運営をお預かりすることとなりましたが、退職手当につきましては、引き続き変わることなく減額を実施してまいる所存でございます。御理解のほどよろしくお願いを申し上げます。  2番目の広陵町社会福祉協議会に資金支援が必要なのではということでございます。  広陵町社会福祉協議会の経営状況について、御心配をいただいております。議員も御承知のとおり、社会福祉協議会は、昭和57年12月に社会福祉法人として発足した歴史ある組織でございます。  社会福祉協議会は、理事会、評議員会のもと、事務局5人、介護保険事務所(青い鳥)16人の組織体制で事業運営されています。  この法人は、他の福祉法人と同様、経営内容を明瞭にするため、予算・決算等の事業計画を法に定められた手続に基づき事務処理されています。  既に、先月6月の理事会で、平成28年度決算と平成29年度予算が承認されていると承知しております。  平成27年から毎年9月議会に、議員の皆様に事業の概要を直接社会福祉協議会のほうから説明させていただいておりますので、次の9月議会に詳しく説明があるものと考えております。  議員お尋ねの広陵町社会福祉協議会の財政状況でございますが、平成26年度から3年分の単年度収支と資金残額とを報告させていただきます。  まず、平成26年度は、単年度収支は545万7,942円の赤字で、資金残額が6,448万5,092円、平成27年度は、単年度収支は2,266万6,150円の赤字で、資金残額が4,181万8,942円、平成28年度は、単年度収支は3,118万4,063円の赤字で、資金残額は1,063万4,879円でございました。  この3年間の赤字の要因は、法人運営のための経常的経費の負担と介護保険事業(青い鳥)の経営が介護保険法の改正による報酬単価の減額や利用者の減少により収入減となったことによるものであります。町といたしましては、社会福祉協議会において、今後問題点を分析した上で青い鳥の存続の是非も含め経営形態の改善などの方針を示していただきたいと考えております。  なお、社会福祉協議会は、固定資産に分類されている介護事業積立金(青い鳥の収益)6,026万7,030円と福祉基金積立預金1億4,380万9,541円を保有しており、この財産の取り扱いも検討課題になってくるものと考えております。  社会福祉協議会は、社会福祉法により設置されているもので、地域住民みんなで支え合うことにより、福祉のまちづくりを進める役割を担っております。  行政からの支援、業務委託のあり方、ボランティア活動のあり方など、しっかり議論してまいりたいと存じます。  3番目の町事業部の設計技術力の向上策はどうしていくのかというお尋ねでございます。  北保育園の増築園舎は、平家の軽量鉄骨造で、延べ床面積が89.15平方メートルであることから、木造2階建てなどと同じく小規模は建築物に該当いたします。小規模な構造物は、建築確認等の申請において、建築士が設計する場合には、審査の対象外となる項目が規定されており、審査迅速化が図られております。建築士事務所に委託した増築園舎の設計についても、審査の対象外となった項目は、町の技術者が建築基準関係諸法令に適合していることを確認することになります。  御指摘の地盤調査に関しましては、審査の対象外となる項目に当たります。建築士事務所は地盤調査等は行わずに、地盤の長期の力に対する許容応力度を推定しておりますが、推定に当たっては、建築予定地が昭和43年に建築された保育園の造成敷地であることや、既設園舎が健全性を保持している状況、さらに現地の地盤状況などを確認し、総合的に判断されており、町の技術者としてはこの推定は妥当と判断しております。また、採用された基礎構造も経済性を踏まえた合理的なものと判断しております。  その後、議会の御指摘を踏まえ、実施した地盤調査において採用した布基礎形式で必要とされる長期許容応力に対して、4カ所のうち1カ所について応力不足の結果が出ました。応力不足となった調査地点周辺の現状は、不等沈下も発生しておらず、健全な状態ですが、長期的に見て不等沈下を生じる可能性があるということになります。  この対策として、基礎高さの定期観測を行い、増築園舎の構造に有害となる沈下が観測された段階で、適切に基礎の補修を実施すれば、増築園舎の建築物自体の健全性は維持できますので、特に問題はなく継続使用可能と判断いたしました。  この判断について、議会にも御説明させていただきましたが、安全性に対して問題があるとの御意見をいただきましたので、再度、慎重に検討させていただき、4月以降は、保育室としての使用を中止させていただきました。なお、このことで損害が発生しているのではないかと議員に心配をおかけしているようでございますが、待機児童を出さないという町の方針は変わっておりません。増築園舎は、既存園舎の備品等を収納する倉庫として有効に活用することで、既存園舎にスペースを確保し、遊戯室を代替の保育室として利用させていただきました。これにより、従前どおり園児の保育を行うことが可能となっておりますので、損害も発生しておりません。  以上のように、増築園舎の継続利用については、議会の御理解を得られませんでしたが、町技術者は建築基準関係規則に適合した建築物の建設・維持管理について真摯に取り組んでいると判断しております。
     今後、町の技術者には、国や県、土木・建築の学会などが開催する技術研修会や技術発表会に積極的に参加させるとともに、施工管理技士や建築士、技術士といった資格取得を奨励し、技術力のさらなる向上に努めてまいります。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹井由明君) それでは、質問項目1から順に再質問願います。  8番、坂口君! ○8番(坂口友良君) それでは、1番でございます。町長は、2期目も自分の考えで2割カットを続けていきたい、このような表明をされました。まことに立派な表明であると思います。  ここで一つ、議員側のちょっと雰囲気もちょっと伝えとかないけないかなと思います。ただ、私の見立てですよ、私の見立てで言うと、町長の退職金は、やっぱり半額ぐらいがいいんじゃないかなというのが過半数以上いてるんちゃうんかなと、私の見立てでね、既に半分にせえとか、いろんなPRをしている人もおられますしね、やはり半分。ところが絶対金額となるとちょっとわかりませんので、2割削減、じゃあ現実幾らになったのか、ちょっとこれを教えていただきたい。それが妥当な数字だったらそれでもええし。まだまだちょっと4年でこれはどうかなというふうになったら、もうちょっと考えないかんと思いますので、まず具体的に幾らに今回なったのか、その辺について教えていただきたいと思います。 ○議長(笹井由明君) 奥田企画部長! ○企画部長(奥田育裕君) 失礼をさせていただきます。お答えをさせていただきます。  ただいま具体的な金額ということで御質問があったわけでございますけれども、現在1期目が終わった時点でございますが、本来であれば、1,180万円ほどの退職手当の額になっておりましたけれども、そこから190万円程度の減額ということで、980万円という試算結果になっております。  それからこのまま1期目と同じように2期目まで続けていかれた場合、これは1期目の退職手当を受け取らない場合でございますけれども、その場合、減額がなければ2,870万円程度の退職手当でございますけれども、減額が発生しまして、2,340万円ということで、約530万円の減額になるという形でございます。  以上でございます。 ○議長(笹井由明君) 8番、坂口君! ○8番(坂口友良君) 私の認識では、町長を4年したら1,700万円ぐらいが退職金普通なんですよ。そこから千何百万円かなという認識だったんですが、今聞いたら何か1,180万円が980万円になると、これ大丈夫ですか。私の認識では、町長を1期で4年やったら1,700万円ぐらい今まで退職金を払っていたんですわ、前の町長さんにね。それが何か今聞いたら1期目で1,180万円が980万円になるって、それはちょっと間違いであると私思うんですけれども、その辺どうなんですか、大丈夫なんですか。私はちゃんと調べてますよ、調べてから言ってるんですよ。だから3期やったら5,000万円以上退職金を払ったと言っているんですわ、前の町長に。そういう認識やったらちょっと困りますね。いいんやで、ほんなら町長、980万円もらっておきなさい、それやったらええわ、半分近くになっちゃう。実際どうなんですか。 ○議長(笹井由明君) 奥田企画部長! ○企画部長(奥田育裕君) 失礼いたします。ただいま私申しましたのは、税を差し引いた支給額でございますので、もう一度差し引きする前の額を言わせていただきますと、今、1期目の時点で先ほど減額すれば989万円ということで申し上げましたが、差し引きする税等を引く前の金額は1,354万円でございます。  それから2期目までいかれた場合、差し引き2,343万円ということで答弁をさせていただきましたけれども、その金額につきましては、税等を引く前の金額は2,700万円でございます。  少し整理をしてもう一度説明をさせていただきますと、減額なしの場合の4年間での支給額は1,690万円、それに対して減額があることで1,350万円に減額をされておるという形でございます。  それから2期目までの退職金の計算の上では、減額がない場合、支給額は3,380万円でございますけれども、減額がありまして、2,700万円という形になります。そこから所得税、住民税等を引きまして、先ほど当初に申し上げた実際の支給額になるということでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(笹井由明君) 8番、坂口君! ○8番(坂口友良君) 我々議員も29万円、ここから税金を引かれますねん、地方税とか、所得税とかね。あそこで見たら何か私、地方税2万7,000円、ごっつい引かれますな。ですから、当然そういうのも入った金額で言ってもらわんと、町民は混乱するんです。えらい安いな、これでいいんじゃないのと、こういう雰囲気になってしまいます。今ちょっと確認しておきました1,690万円が2割カットやから1,350万円ぐらいちゃうかと。これ2期目をやったら3,380万円もらうんですけれども2,700万円ぐらいになるんちゃうかと。これで3期やったら5,000万円近くになるんですけれども。こういうふうなことになると思いますけれども、いずれにしても非常に高額な退職金ということには変わりはありません。しかし、きょう時点では、町長自分で2割カットをしようと、こういうようなことを表明されたので、きょうは御祝儀相場じゃないですが初登庁でございますので、非常にいい町長らしい自分の判断を下されて表明されたと思います。また議会の皆さん方はまた後からいろいろ考えがあると思いますので、1番目の質問は、やはりこういうようなことを続けてくれたらいいなと、多くの町民が願っていると思いますので、これは1回目はこのぐらいで終わっておきます。  2番目、これはちょっとここにも出ていました。もう1,000万円しか残っていないと、先ほど説明されていました。繰り越し、繰り越しが何と赤字が平成27年度、2,266万円の赤字、平成28年度、3,118万円の赤字、あと資金残額1,063万円とこういう状態なんですよね。ですから、当然平成29年度、来年3月末は、これは赤字転落なんですわ、はっきり言いまして。毎年二、三千万円の赤字でして、今1,000万円しか繰り越しがない。ほんなら当然赤字をどこから持ってくるんやという話をやったときに、今言ってましたわ。介護事業積立金で6,026万円あると。それであと、皆さん方、社会福祉1億4,000万円ぐらい入るんやと。この金は、介護事業で積み立て6,000万円って、これ、人の問題が発生した場合は、退職金ないんやったらこんなもんいっぱい要りますよ、今やめるかどうか考えると言うてるんですけれども、今いてるヘルパーさんや看護師さんや、運転手や何か、それ退職金を払ったら、そんなん6,000万円ぐらいすぐ要るんですよ、これ。そういう問題も考えていかんと、このお金を来年になったらまた赤字3,000万円が食い込んで、1,000万円しか残っていないのに3,000万円が赤字になるということは2,000万円の赤字に転落、その2,000万円はどこから持ってくるんやと、積み立てでいきますわと、こうなってもね、職員の退職金とか全部払うとあっという間ですよ。だからそういうこともちょっと考えないかんですけど、いずれにせよ、ただ、事業は続けていかなくてはいけないと思いますので、その辺の再建策をここにお金があるから、1億4,000万円あるから、これを使うというんじゃなくて、今ある中で再建策をしていくと、こういうベースでいかんと、たまっているのがあるから、これを使ったらええやんという考えではちょっと難しいと思います。その辺の再建策をどのようにしていくかというのをお願いしたいと思います。 ○議長(笹井由明君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) お答えをさせていただきたいと思います。  議員御指摘のとおりでございまして、社会福祉協議会の介護保険事業、青い鳥の事業でございますが、ことし平成28年度決算で1,500万円余り赤字となっております。これをどのようにして立て直すかということにつきましては、当然社会福祉協議会の理事会などで事務局と一緒になって再建策を考えていくべきものというふうには考えておりますが、社会福祉協議会は法に定められている団体でもございますので、町といたしましても指導、助言もしていかなければならないとは考えております。ただ、青い鳥が始まりましたころ、2000年の介護保険がスタートしたころは、他の事業所が余りございませんでしたので、デイサービスとホームヘルプ事業、その二つをやっておったころには、黒字の時代がありました。6,000万円という積み立ても発生をしております。ただ、現在、事業所もかなり奈良県内の近隣のところで事業所、いろんなタイプの事業所が充実してきております。多様化も進められておりますので二つのサービスだけではなくて、ショートステイなり、24時間対応型でありましたり、いろんなものを住民サービスでされておるところで、なかなか競争力が低下しているというところがありますので、今までこの件につきましては、その辺どういうふうに競争力を高めて手を入れていけばいいのか、現在、概算でいきますと、ホームヘルプで大体毎月25人ぐらい、デイサービスで35人ぐらいの利用者でございますので、このままであれば、議員おっしゃるように来年も同じような赤字と、精算について、いろいろ退職金関係で仮に精算するとなってもなかなか難しくなるということもありますので、これを機会に、議員がこういう質問をしてもらった機会に、私ども福祉部としましても、社会福祉協議会の青い鳥の運営につきまして、さまざま相談に乗っていきたいなというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(笹井由明君) 8番、坂口君! ○8番(坂口友良君) 早急に、公費を投入するんやったら、公費投入するでいいですよ。ただ、それを理論づけて誰でも納得できるようにせんと、この問題は非常に人の雇用にかかわる問題なんですわ。前回、皆さん方が裁判を起こされて、何百万円払ったと、このような問題もありますので、これが1人やったらええけど、これもし20人、30人集団になったらごっつい金になります。6,000万円ぐらい持ってるねんといってもあっという間ですからね、これ。その辺もちょっと慎重に、東京にほんまに乗り込むぐらいの勢いでやっていただきたいと思います。それで今言っている生活支援コーディネーターさん、これぜひとも進めてほしいので、その要望をして、2番目はこれで終えたいと思います。  3番目でございます。非常に詳しい回答をいただきました。この小さいのは、最初そんなん申請に要らないよと。ところがそれを一番最初の予算のときに言ってもらったら何の問題もなかったんですわ。後から実はとかいうような話になって、いや、調べたこうやと、いや、書類がねと。とにかくボタンのかけ違いが始まりまして、今このような問題になってきたということになっております。今非常に細かい資料、回答をもらいまして、今まで聞いたことないようなことも出ていますので、これはいい資料になるので、議員の皆さん方もこれをまた焼いてお渡ししたいと思います。方向的には、これは特別委員会か何かでされたほうが詳しくわかると思いますので、私が1人こうずっと言うのは何ですので、今回、いい回答をいただいたということで、あと私お願いしたいのは、やっぱり人の育成ですね。非常に物件これから大きくなっていきます。議会も何か町のへまがあると、そんなんチェックせえへん議会も同罪と、議会も沈下と、実際こんなん新住民の人はそうなんですよ。失敗したとなったらそんなもん失敗するような体制、ほっとく議員が悪いんやと、こちらも怒られてもうて、給料何ぼもらっているんやと、そんなんもらい過ぎや、半減やと、こういう話にすぐなります、新住民のほうはですね。全くそのとおりであります。二元代表制ですから、片方悪くて、片方ええということではないんですよ。二元代表の意味というのは片方よかったら、片方もええんですわ。片方悪かったら、片方も悪いと、こういうこと。だから機関対立というんですよ、これ。理論的にはそうなっているんです。機関対立をせえへんからこういう問題が出てくると、こういう話なんですわ。だから憲法学者は考えて、地方自治をつくったときは、必ず大統領制にせえと、機関が対立しているとね、それによって新しい正すべき方向に進むであろうと、こういうようなことで憲法学者がつくっておりますので、我々はその片方の権限をもらっています。町長も片方の権限をもらっていますので、そのちょっと意識は続けていっていきたいなと思いますので、ちょうど12時になりましたので3番目の回答は細かい資料をいただきましたので、回答をいただきましたので、これでまず今回は、この程度ということにしたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(笹井由明君) 答弁は要らないですね。 ○8番(坂口友良君) はい。 ○議長(笹井由明君) 以上で、坂口君の一般質問は終了をいたしました。  しばらく休憩をいたします。     (P.M. 0:01休憩)     (P.M. 1:30再開) ○議長(笹井由明君) 休憩を解き、再開します。  なお、1番、濵野さんにおかれましては、急用として退席をされておりますけれども、次の休憩までには戻ることを連絡を受けておりますので、御了解をいただきたいというふうに思います。定足数に達しておりますので、一般質問を続けたいというふうに思います。  次に、奥本君の発言を許します。なお、奥本君の質問につきましては、関連する安全グッズを議場に持ち込みたいと申し出がありましたので、確認をしてこれを許可をいたしておりますので、御了承いただきたいというふうに思います。  それでは、10番、奥本君! ○10番(奥本隆一君) 議席番号10番、奥本隆一です。議長のお許しをいただきまして、一般質問をさせていただきます。  町長におかれましては、2期目の御当選おめでとうございます。さらなるいいまちづくりを邁進していただきたいと願うものであります。  それでは、今回3項目について、御質問をさせていただきます。  まず初めに、質問事項1でございます。防災協力農地登録制度を提案する。  東日本大震災を契機に、大規模な災害が発生したときに、町民が迅速に避難できる空間や仮設住宅用地、復旧用資材置き場などに活用する農地を所有者の御厚意により事前登録する防災協力農地の登録制度を取り入れてはいかがなものでしょうか。  2番でございます。  参加したくなる老人福祉センター利用日に。  本町のさわやかホール3階福祉センター大広間では、月のうちおおむね16日間、単位老人クラブ利用日が日がわりで組まれており、ありがたくも町のマイクロバスの送迎つきでセンターでの楽しいひと時を過ごされています。そこで提案であります。  1、大広間の長机、昨今ホテル、旅館の宴会場でも主流となっている和室用の「高座椅子・高座膳」に変えてはどうでしょうか。  2、大広間や多目的室で高齢者向きのレクリエーションを提供する。今回、私がボッチャなるものを議場で披露するので、参考にされたいと思います。  質問事項3.広報こうりょう、掲載幅を広く。  広報に俳句・短歌が掲載され、毎回私も拝見させていただいておりますが、中央公民館活動以外で、地域の公民館を教室に投句され、広報こうりょうに掲載を希望されている人たちもおられます。こうした人たちにも広報掲載スペースの確保の検討をお願いをしていただきたいと願うものでございます。  以上、3問でございます。 ○議長(笹井由明君) ただいまの質問に対し、答弁をお願いします。  山村町長! ○町長(山村吉由君) 奥本議員の御質問にお答えを申し上げます。  1番目の防災協力農地登録制度の提案でございます。  広陵町では、大地震による大規模災害が発生した場合、まず住民は一時避難所に避難した後、余震等のおそれがなくなるまでの間、指定された避難所に短期避難していただくことになります。しかし、その災害により家屋の損壊が激しく、自宅での生活に支障を来す場合や再建のめどが立たない場合等は仮設住宅が必要となってきます。  仮設住宅、復旧資材置き場等につきましては、本町では都市公園グラウンド等計7カ所に「広陵町応急仮設住宅建設候補地」を設定し、480室程度の仮設住宅を建設できるよう計画しておりますが、甚大な災害となれば十分とは言えず、耕作放棄農地、または遊休農地を活用しなければならないのが現実であります。  奥本議員提案の防災農地登録制度は全国的な広がりを見せているものの、登録農地の件数は伸び悩んでいるのも現実であります。本町に適した災害時における農地活用方法を検討してまいりたいと考えます。  2番目の参加したくなる老人福祉センター利用日にという御提案でございます。  まず一つ目の大広間の長机を「高座椅子・高座膳」にかえるという御提案でございます。  さわやかホールの3階は、老人福祉センター機能を持たせた施設となっています。平日の午前中から夕方までは、単位老人クラブがお過ごしいただいており、大広間につきましても、単位老人クラブの利用が中心となっています。なお、御利用いただく日にはマイクロバスでの送迎を実施しております。  その他、一般住民の大広間の御利用は、平日の午後5時から午後9時まで、土曜日、日曜日、祝日は午前9時から午後9時までとなっており、地域住民の法事などの催しや各種団体等の食事会などに御利用いただいております。現在は、高齢者が多く利用されていることから、足つきの座椅子を購入し、必要な方に御使用いただくことで対応をいたしております。  近年、旅館、ホテルでは、旅行者のニーズに対応され、議員御提案の「高座椅子・高座膳」の需要度が増していると承知しております。大広間の利用につきましては、各単位老人クラブでレクリエーション等を行うなど、内容に違いがあると考えております。  今後、単位老人クラブの役員を初め、一般利用者の御意見をお聞かせいただき、皆様に使いやすい施設となるよう「高座椅子・高座膳」の導入等について検討してまいりたいと考えております。  なお、備品の導入等に当たっては、企業広告を附帯するなど寄附を受けることもあわせて検討してまいりたいと考えております。  次に、大広間や多目的室で高齢者向きのレクリエーションを提供するとの御提案でございます。  単位老人クラブの御利用日には、それぞれの地区においてカラオケやビンゴゲーム、各種作品づくりのほか、町が行っている介護予防出前講座や介護予防リーダーKEEPのミニ運動教室など、さまざまなレクリエーションを実施されております。  今回、奥本議員に御披露いただくレクリエーションなど、それぞれ創意工夫しながら地域交流の場として、この老人福祉センターをお使いいただいているものと認識しております。  各地区で創意工夫し行っておられるレクリエーションにつきましては、内容等を老人クラブ定例会で御紹介させていただくことで、新たなレクリエーションの導入につながるよう工夫してまいりたいと考えております。  3番目の広報こうりょう、掲載幅広くという御提案でございます。  町広報紙の俳句コーナーは、昭和43年3月から始まり、ことしで50年目を迎えています。当初は役場広報係で投句を呼びかけていましたが、その後、中央公民館の育成クラブ活動の発表の場として提供されることになり、現在は、毎月24句を5つの育成クラブの会員数で案分して掲載しています。  議員御指摘のとおり、近年は地域の公民館等を教室に投句されている方や個人で新聞や雑誌に投句されている方から広報紙への掲載希望がたびたびありますが、こういった過去からの経緯や紙面スペースの問題もあり、掲載をお断りしてまいりました。  しかし、町民の方にとって町広報紙は最も身近なまちの情報誌であり、多くの方が関心を持ち、読んでいただける紙面づくりが大切であると考えます。俳句コーナーにつきましては、紙面スペースが限られている中ではありますが、より多くの方に楽しんでいただけるよう、来年度をめどに調整してまいりたいと考えます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹井由明君) それでは、質問項目の順に、自席にて再質問願います。  10番、奥本君! ○10番(奥本隆一君) 御答弁ありがとうございました。  それでは、2回目の質問をさせていただきたいと思います。  今、回答をいただいた中で、仮設住宅復旧資材置き場等につきましては、本町では、都市公園グラウンド等計7カ所に、広陵町応急仮設住宅建設候補地を設定し、480室程度の仮設住宅を建設できるよう計画しておりますと回答いただいたんですけれども、このグラウンド等の7カ所というのは、どういった場所なんでしょうか、教えていただけますか。 ○議長(笹井由明君) 林田危機管理監! ○危機管理監(林田哲男君) お答えさせていただきます。  まず、図書館南側駐車場、こちらは約4,500平米の敷地に対して、仮設住宅可能戸数が87部屋、古寺町営住宅北側駐車場、こちらが約2,500平米の敷地に対して49室、竹取公園芝生広場、こちらが約9,300平米、それに対して仮設住宅が90室、横峯公園のグラウンド、こちらが約5,000平米について仮設住宅が64部屋、そして見立山公園グラウンド、こちらが5,000平米に対して72部屋、西谷公園グラウンド、こちらが2,500平米に対して44部屋、時計台公園グラウンド5,500平米に対しまして72部屋を予定しておるところでございます。 ○議長(笹井由明君) 10番、奥本君! ○10番(奥本隆一君) ありがとうございました。今おっしゃっていただきましたこういった場所ですね、この場所が災害に遭わなければいいんですけれども、もし遭った場合は、ここでは使えなくなりますので、そういった意味で、農地も一緒なんですけれども、農地はたくさんございますので、そういった登録制度を提案をさせていただいているんですけれども。住宅地が密集している地域では、避難場所である学校、私らは、平尾は学校に行くんですけれども、学校そのものが倒壊した場合なんですけれども、それを考慮したとき、やはり農地という、そういった開けた空間を避難スペースとして活用しようという取り組みが必要かと思われるんですけれども、落下物による危険を避けたり、火災の延焼を防いだりする、建物が密集する地域付近に広々とした農地があることで、地震などの災害の際に、被害の拡大を防ぐことにもつながると考えるんですけれども、この農地の活用いかがでしょうか。 ○議長(笹井由明君) 林田危機管理監! ○危機管理監(林田哲男君) 平成27年度からは、地域住民が参加していただく防災訓練を実施させていただいております。その訓練に際しまして、まず地域で一時避難場所を設定していただきました。この一時避難場所というのは、町が指定しております46カ所の地域指定一時避難場所以外にも、そういった指定をされているところも、地域もございます。なかなか農地がそういった指定をされているというのは、ないんですが、広場、借地公園等々、そういったところを一時避難場所にしておられるところもございますので、今議員提案のとおり、おっしゃるとおり、農地もそういった一時避難場所には、最適だというふうに我々も考えております。ですから、地域の方々が農地といっても田んぼだったら、ちょっと無理ですけれども、畑とか、そういうところを地域でその地権者の方と相談していただいて、住民が一時避難する場所にということで協議をしていただければ結構かなと思っております。 ○議長(笹井由明君) 10番、奥本君! ○10番(奥本隆一君) 私も地元でそういった防災訓練で、小学校のほうにまで避難していくんですけれども、この小学校が倒壊したらどうなるかなという話もいろいろそのときに出ていたんですけれども。おっしゃっていただいたように、農地、特に田よりも畑のほうが使いやすい。そして農地に限らず、雑種地もそういった活用はできるかと思うんですけれども。  最後に、防災協力においての促進を図っていくべき防災協力農地については、おおむね私、大体500平米以上の面積がある。そして登録期間をその提供者の御理解も要るんですけれども3年程度で協力者の御理解がいただける。そしてまた、さらに更新もさせていただくという、そういった所有者の方にお声をかけていただくと。そういった協力農地を利用したとき、そして使用に係る年度を利用した場合、当該農地の固定資産税相当額に対して、その使用月数に応じて計算した額及び当該防災協力農地における農業収入の見込み額のうちの減収となった額を補償すると。実際、こういった契約をされるという場合は、こういった補償等も考えていくべきかなと思うんですけれども、どうでしょうか。 ○議長(笹井由明君) 林田危機管理監! ○危機管理監(林田哲男君) 広陵町の広陵町税条例第71条に固定資産税の減免という規定がございます。この第1項第2号には、公益のために直接専用する固定資産というふうにうたわれております。したがいまして、有事のとき、そういった借り上げにするのか、または固定資産税を減免にするのか、それはそのときの地権者の方と協議して決まることかなとは思っております。ただ、固定資産税を減免するよりは、借り上げさせていただいて、それに農作物の減収に伴うものも含めて補償するほうが農家の理解は得やすいのかなというふうに考えております。したがいまして、有事のときは、こちらからはそういった方向で協議をかけさせていただくこととなると思っております。  以上です。 ○議長(笹井由明君) 10番、奥本君! ○10番(奥本隆一君) ありがとうございました。  さっきの回答の最後に、本町に適した災害時における農地活用方法を検討してまいりたいと考えておりますとおっしゃっていただいております。ということで、災害が起こってから、その場所を探すというのはなかなか無理ですので、だから事前にそういった農地の登録制度というのを活用していただきまして、事前に登録をしていただけるようにお願いをいたしておきたいと思います。  それでは、2番に移ります。  参加したくなる老人福祉センターの利用日にということで、まず冒頭に、私の質問の中で、「ありがたくも町のマイクロバスの送迎つき」という言葉を入れさせていただいております。本当に、これはありがたいことです。よく聞かれるのが、私、会員の方に、利用されている方からちょっとよく耳にするんですけれども、「奥本さん、広陵町ってありがたいですね」と。「何ですの」とこう言ったら、ある他の市町村の方がこの利用されている方に、「広陵町さん、福祉センター、マイクロバスの送迎もついて、お風呂も無料、そして健康器具も使える。ありがたいですね」と、こういうようにおっしゃったということを私広陵町の方から聞いたんですけれども、本当に広陵町は福祉に充実していると私も思います。我々も行く行くは、高齢者、今私も高齢者ですけれども、皆さん年をとっていくんですね。ですから、私は本当に大事かなと思って、広陵町にこういった施設があるということを本当にありがたいなと思っておるんです。  それで私も、月1回、地域の老人クラブで福祉センターを利用する機会があるんですけれども、私もともと職員時代にも福祉におりましたので、どういった利用をされているのかというのをちょいちょい見させていただいていたんですけれども、私が実際に地元の老人クラブの会員となって、今役員をさせていただいているんですけれども、そして利用日が1日というのが、私どもで大体40名近い方が毎回利用されているんですけれども、この四十数名近いというのは、この利用されている大字の中では、非常に多いほうだということを事務局のほうから聞いております。少ないところでは、本当に、私、たまに違う大字の利用の方のときものぞかせていただくんですけれども、本当に暗いところもあるんですね、お通夜みたいな感じでね。それで、私が平尾区の地元の1日の過ごし方を見ますと、まず役員さんが30分ほど前にセンターに行かれまして、それから椅子のセッティングをされて、お茶、お菓子の準備をされているんです。それで午前中は、いろんなレクリエーションを役員さんが提供されて、きょうも私持ってきているんですけれども、簡易な道具を使ったゲームもされております。そして食事が終わった後は、カラオケとかを好まれる方は、センター3階のカラオケルームへ行かれて、カラオケをされているということで、なぜ大広間でされないんですかと言ったら、大広間でカラオケをすると、カラオケを好まない方もおられる。そしてお話をしていたらカラオケで話し声が聞こえないということで、私どもの地区では、幸いにも広陵町には3階のカラオケルームというのもございますので、そちらのほうに行ってお歌が好きな方が歌っておられるということでございます。  それで、そこでいろんな大字の利用日に私がお顔を出させていただいたときに、ちょっとお話をさせていただくんですけれども、私の質問の1の中で、高座椅子・高座膳にかえてくれという資料を出させていただいているんですけれども、これはあるホテルの宴会の施設なんですけれども、今、我がまちのさわやかホール利用日では、長机に先ほど回答もいただきましたように、低い椅子を座椅子を置いていただいております。でもこの椅子に座って食事をするとすれば、机が低過ぎて、おなかがつかえるということで食べにくい。ですから、食事をするときは、畳を敷いて直に座るという方もいらっしゃるし、お弁当であれば、お弁当を持って食べるという方もおられます。ということで、こういった今主流のこの机、これは高齢者だけではないです。今、こういう旅館・ホテルでは、若い方もこれを好んでおられます。こういう机をですね、宴会を2時間、3時間とされるのであればね。ですから、こういったほうが楽だということで。さわやかホールでも、5時以降は一般の方がお使いになるということで法事等でも使われます。ということであれば、余計にこういった高座膳・高座椅子と使っていただければいいかなと思っています。この写真には、上に膳が乗っております。膳はなくても机だけでも十分御利用いただけます。お料理を乗せるのであれば、机にこういった膳も乗せることができるということでございます。ホテルでは、こういった膳を乗せているということでございます。ということで、御回答いただいた中でも、前向きに検討して、企業のほうからでもそういった名前を入れたもので寄附的に導入もできたらということでございますので、ぜひ導入のほうをお願いをいたしたいと思いますけれども、再度お願いいたします。 ○議長(笹井由明君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) 御質問ありがとうございます。ただいま町長のほうから答弁ありましたように、導入に向けて考えていきたいというところでございます。毎月町の単位老人クラブ連合会の定例会が毎月5日に開かれておりますので、その場所でも御意見をお聞かせ願えるチャンスがあるかなと思っています。それと広陵レストラんさんがよく3階大広間を使われていますので、その辺の意見も聞かせていただいて、多分最近の傾向からいって、この導入が何か不便になるというような点は少ないかと思うんですけれども、大広間の半分程度を導入したらいいのかどうかとか、全面導入してしまうのがいいのかとか、その辺ちょっといろいろと考えてみたいなというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。
    ○議長(笹井由明君) 10番、奥本君! ○10番(奥本隆一君) 今、レストランの話も出ましたね。確かにこの写真を見ていただくと、これはホテルです。ですから、レストラン、3階の法事とかで使われる場合も同じ考え方だと思いますので、私はレストランさんも当然賛成していただけるものと思います。  そして私が各利用日にお伺いしたときに、こういった長机、椅子をこういったものにかえたいと思っておるんですけれども、皆さんどう思われますかと言ったときに、皆さん30人おられたら、29人の方は、それはありがたいとおっしゃっていました。あとのお一人の方は、これはお酒が好きな方なんですけれども、お酒を飲むのに、ちょっとついだりするので、これは立たなければいけないのでというようなことで反対だという方もおられましたけれども、今これがどこへ行っても主流でございます。ということで、ぜひ進めていただきたいと思います。  1番目終わります。続いて2番ですけれども、レクリエーションを提供する「ボッチャ」、私、ここに置かせていただいておりますけれども、ちょっと実況させていただきたいと思います。           (ボッチャ実演)  これは1984年にパラリンピックの正式競技にもなっております。これは手づくりですので、費用は余りかかっていませんけれども、実際これを購入すると十数万円ぐらい要るということなんですけれども、こういった手づくりで、これは今、さわやかホールのほうに置いておりますので、御自由に使っていただいていいということで、平尾の障がいをお持ちの方がこれを提案をしていただきました。その方は、県の大会とかでもやっておられます。これは今、ボールは室内用の軽い、やわらかいボールです。実際、外でされる場合は硬質のボールもあるということで、こういったゲームをされているということです。ですから、これは一つのレクリエーションの例でございます。  ということで、私自身も職員時代に変わったときに、さわやかホールに異動になったときに、そのときに町長から何か利用者の方が楽しむことをしてやってくれということで私行ったんですけれども、なかなか難しいです。そこで私、知り合いの人たちに頼んで、芸のできる方ですね、フラダンス、そして手品、そして津軽三味線、あと落語とか、そういった方々に来ていただいたんですけれども、それは人材に来ていただかなくてはいけないので、なかなか何回も来ていただくということはできないんですね。ですから、こういったレクリエーションのゲームを置いていただければ、だからこういったものがありますよということで老人クラブの連合会の役員会のときにでも一つお示しいただければありがたいかなと思うんです。だから、これだけでなく、いろんなレクリエーションのこういったゲームがあります。それはあくまでも障がい者の方もおできになるということでありますので、高齢者の方も当然できるということであります。これはパラリンピックでは車椅子でもやっておられますので、そういったことでありますので、だからこういった提案をよろしくお願いをいたしたいと思うんですけれどもいかがでしょうか。 ○議長(笹井由明君) 増田福祉部長! ○福祉部長(増田克也君) お答えをさせていただきます。  老人クラブ連合会さんの事務局を広陵町は町が直接事務局を持たせていただいています。社協で持っているところも多いんですけれども、町で直接持たせていただいて、会長さんの触れ合う機会も多くございます。会長さんがおっしゃるのは、会員がなかなかふえない、減るというところです。実際、平成26年に2,592人おられたのが、今、平成29年は2,104人とちょっと減少、いろいろ努力していただいておりますが、減少傾向にあります。また、高齢化もしてきております。今、議員そういうふうな提案をいただいたことで、あそこへ行けば楽しいことがあるというふうなことが会員増強のきっかけになるかなというふうには思っております。ただ、そういうことを自主的に創意工夫をされて、自分たちの住民主体の活動を自分らでいろいろ考えていただいたところに、私らがそれを支援するという形が一番継続しやすいことですし、それが一番大事なのかなと思いますので、今平尾でこのボッチャをやっていただいております。ほかいろいろと考えていただいているところとかを、また事務局のほうで把握させていただいて広がる方向で考えていきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(笹井由明君) 10番、奥本君! ○10番(奥本隆一君) なかなかおっしゃったように老人クラブ、本当に減少していっております。私の地区でも、区役員が老人クラブに入ってくれということで、私も堀川君も一緒に老人クラブに入っているんですけれども、そういった実情なんですけれども、せっかくああいった立派な福祉センターがあるんですからね、そしてマイクロバスで送迎もして、お風呂も無料、機械も使えるという、ああいう立派な施設をたくさんの方に活用していただきたいというのは、私の願いであります。ということで、今後ともよろしくお願いしておきます。  それでは、3番の広報の掲載の件なんですけれども、回答の中で、来年度をめどに調整してまいりたいというお答えをいただいておるんですけれども、私この広報に掲載してほしいわというお声をいただいたこの方は、今九十二、三歳でしたかね、もう高齢の方です。あと寿命が少ないと自分でおっしゃっているんですけれども、なかなかお酒は好まれるし、趣味に生きがいを見出されておって、この俳句、そういった投句、地元の公民館で一生懸命やっておられるんですね。これが生きがいだとおっしゃっているんです。私も広報を見させていただいていたら、同じ方の名前が載っているときがあります。議員さんも出されている方もおられます。ですから、この方、私、もう寿命が、私この話を聞いたときに、私、事務局へ担当者の方に言ったんですね。こんなんおっしゃっているんですから、ちょっと枠ないですかと。いや、こういった決まりがあって今もういっぱいなんだということをおっしゃっていたんです。そうしたら、「奥本議員、私のほうから御本人さんのほうへ実情をお電話させていただきます」ということをおっしゃってしていただいたんです。本当にありがたいです、すぐに対応していただいたんですけれども。それから私に、その本人さんからお電話かかってきて、こうこう聞いたんだけども、「おれの寿命がいつなくなるからわからへんから、新年度まで待てないんだよ」と、こうおっしゃるんですね。ですから、お一人、お二人でもいいんです。その枠をあけてあげてください。どうですか、部長。 ○議長(笹井由明君) 奥田企画部長! ○企画部長(奥田育裕君) お答えをさせていただきます。  ただいま議員のほうから御相談いただいている方、大変御高齢の方で、そういったお話もお聞きをさせていただいたわけで、十分そのお気持ちというのは、私ども伝わっておりますけれども、ただ、私ども一つのルールの中でやはり運用させていただいているところもございまして、年度の初めに今現在のそのクラブの方々、所属されている方々で調整をいただきまして、また毎月その中で多くの方、投句をいただいている中で選句をいただいているというようなところでもございます。おっしゃっていただいている御相談がありました、その個人の方だけでなく、ほかからもやはり広報に載せてほしいとおっしゃっている方は多いかと思いますが、そういったそのあたりを今年度中にしっかりと調整いたしまして、なるべく来年度からということで御理解のほうをいただければと、このように思います。 ○議長(笹井由明君) 10番、奥本君! ○10番(奥本隆一君) 来年度からとおっしゃるけど、お上にも御慈悲があります。ですから、私は、もしこの方がお命がなくなった場合、私本当につらい気はするんですね。どうぞお一人、枠を、私、かぐや姫まつりでも新しく「なんでもパフォーマンス」というのを私、あのとおりつくったんですけれども、いろんな方に素人の方に登場していただいております。この広報掲載、何回も何回も同じ方の名前が出ています。そのお一方、1回だけでも御遠慮いただいたらスペースがあくと思うんですけれども、どうですか。 ○議長(笹井由明君) 奥田企画部長! ○企画部長(奥田育裕君) 失礼いたします。議員のおっしゃっているお気持ち、非常によくわかるんですけれども、今、私がここでお約束するというのは、やはりなかなか難しいところでございますので、なるべくやはりそういう切実なお声があるというところで、少しでも早く調整がつきましたら、また御案内をさせていただいて、それをお楽しみにしていただくというところで、御了解のほうをお願いしたいと思います。 ○議長(笹井由明君) 10番、奥本君! ○10番(奥本隆一君) 希望のあるお答えをいただいてありがとうございます。私も部長も目覚めの悪くならないようによろしくお願いを申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(笹井由明君) 以上で、奥本君の一般質問は終了しました。  次に、坂野君の発言を許します。  6番、坂野君! ○6番(坂野佳宏君) それでは、議席番号6番、坂野、一般質問させていただきます。  質問の前に、もちろん町長2期目当選、私も2期目に入っております。私が1期目にお願いしていたクーラーのこともようやく6年目で実現ということで非常に喜んでおります。最初2年間は、知ってのとおり拒否ばっかりでございましたが、皆さんのお声のおかげで最終的には変わり、最後はついたということで非常に喜んでおります。最初に冒頭、お礼を申し上げます。  それでは、今回、南郷池の虫害と悪臭対策の考察について質問させていただきます。  本年5月下旬、南郷池周辺の家庭から悪臭と虫の異常発生により耐えられないとの苦情が出てまいりました。その後、生活環境課と南郷区と調整を行い、今一時回復し、鎮静化しております。そのとき、原因究明が一体何やったかということで、まだその辺は途中でございますので、あえてこの質問をさせていただきました。  まず今回、その追加の質問なんですが、1、池の水が腐った原因は何だったのか。  2、サンプルの解析結果はいつごろ出るのか。  3、調整池と用水池の併用のため池となりましたので、要因の一つではないのか。  4、あの場所は高田市でございますので、生活環境課としてどこまで今後関与いただけるのか。  これちょっと補足ですが、南郷区の持ち物でございますが、場所は高田市でございます。その周辺に広陵町の住民、高田市の住民は住んでおりまして、今回特に六道山区の方が、長年あそこで住んでおられたのに、今までうん十年いてる中で異常なぐらいの虫が発生し、家の中にも入れない。においも過去にはいろいろあったが、今回だけは耐えられないというようなことが起こりました。当然、あとの2回目の質問でも言いますけれども、本来、これ職員が、例えばしゃくし定規な職員だったら高田市ですから、広陵は受けられませんという話が出てもおかしくなかったんですが、一生懸命生活環境課のほうが対応いただきまして、南郷区との協力によって今一時鎮静化したというのをお礼申し上げます。  次に、2番目、通学路の緑線の表示の設置についてでございます。  一部地域では、早くから大字要望され、通学路の安全対策として緑線が引かれております。うちの六道山区も区長を通じて要望は出させていただきました。ただ、これも前回の質問のときに、交差点を赤く塗っていただくとかと同じ話でありまして、本来大字が一生懸命やっているところ、要望したところだけはする。あとは要望を待っているでは、行政としてはだめだと私は思うんですね。この辺の安全対策は、今交差点の赤色も各市町村でやっておられますので、私も走っていたら、ここ交差点やなというのが頭に入ってきます。緑線もあれば、ここは通学路やなというのが自然と認識されますので、こういう流れ的なことは、広陵町及び公益の中で調整いただいて、計画的にこれはあったらそうなるというような位置づけが大事だと思いますので、今回これについても町の意見を聞きたいということで質問いたしました。 ○議長(笹井由明君) ただいまの質問に対し、答弁をお願いします。  山村町長! ○町長(山村吉由君) 坂野議員さんの御質問にお答えを申し上げます。  その前に学校のエアコンについてお礼をいただきまして、本当にありがとうございます。私の娘が香芝市に住んでおりまして、子供が香芝市の学校へ行っておりましたら音楽室にすらエアコンがないとなげいておりました。そんなはずはないと思うんやけどと言っておりました。期待していただいていると思います。  1番目の南郷池の虫害と悪臭対策の考察について御質問でございます。  御質問の南郷池の虫害と悪臭対策についてでございますが、6月中旬に六道山区から連絡をいただき、早急に現場確認を行いました。六道山区及び南郷池を管理する南郷区とも協議を行い、応急的な対策として管理者である南郷区で排水及び池干しを実施していただいたところであります。  一つ目の御質問の池の水の腐敗につきましては、複数の水質関係機関にも相談した結果、原因としては昨年度の南郷池の造成工事により池の水深も浅くなっており、工事終了後にも十分な貯水量が確保できず、結果的にボウフラの発生しやすい環境になり気温上昇による水への負荷が高まったのではないかと考えられます。  次に、二つ目の御質問ですが、六道山区から御要望がありました水質検査と汚泥検査ですが、汚泥検査については6月23日にサンプルの採取を行い、総水銀、シアン化合物、六価クロム、鉛、カドミウム、ひ素の6項目の検査を行った結果、全て不検出となっており、問題のないことが証明されております。水質検査については、当初御連絡いただいた直後に、水素イオン濃度(PH)と化学的酸素供給量(COD)の簡易検査も行い、ともに基準以下となっておりました。  三つ目の御質問ですが、さきにもお答えいたしましたが、今回はさまざまな要因が重なった結果であり、調整池と用水池併用のため池であるのが原因であるとは言い切れません。周辺から南郷池へ流入する生活雑排水の影響もあると考えられますので、下水道接続について、大和高田市区域も含め、啓発を行うとともに、南郷区と協議して水の循環について検討してまいります。  最後の御質問ですが、町生活環境課として悪臭や害虫の大量発生のないよう指導を行ってまいります。  今後も引き続き、池の管理者である南郷区と六道山区と協議を行い、問題が解決できるように対応させていただく所存でございます。  2番目は、教育長がお答え申し上げます。 ○議長(笹井由明君) 松井教育長! ○教育長(松井宏之君) 坂野議員の質問事項2番、通学路の緑線表示の設置についてお答えさせていただきます。  緑線表示、いわゆるグリーンラインは、議員が御認識のとおりドライバーに通学路と歩行者への思いやり運転を視覚的に呼びかけ、歩行者も注意を促すことで事故のない道路を目指す目的で近年普及しているものであります。  本町におきましては、平成25年度に通学路の一斉点検を行い、翌年度の平成26年度に国の補助を受け、各小学校から通学の拠点である集合場所まで整備いたしました。その後は、各年度当初に、PTAと学校において、危険箇所の合同点検を行い、地元区長・自治会長の意見も確認した上で、要望として教育委員会に提出されるサイクルとなっております。  その内容としましては、議員がお示しいただいているグリーンラインの設置や横断歩道の白線の修繕、カーブミラーの設置、電柱に安全運転への注意喚起を促す電柱幕「学童多し注意」の配布など多岐にわたっており、交通安全対策の担当課である危機管理課に実施要望して依頼しているものであります。  グリーンラインの設置につきましては、町道、県道によっても手順は異なりますが、町道の場合、区長・自治会長、学校、危機管理課、都市整備課、教育委員会で現地を確認し、実際どのような対策ができるかを検討し、警察への協議を経て設置をしております。  中には、道路の形態や幅員がないため要望があっても設置できないところもあります。  既に、学校周辺の主要幹線についての整備は終了しておりますが、今年度も危険箇所の合同点検を実施し、対策可能な通学路は順次実施してまいります。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹井由明君) それでは、項目ごとに再質問願います。  6番、坂野君! ○6番(坂野佳宏君) ありがとうございます。  回答書をいただきまして、おおむね悪いことはございません。確認の意味で、順番に確認だけさせていただきたいなと思います。  1点目、今回一応鎮静化した中でなぜこれを質問したかといいますと、来年また同じことが起こっては困るということで、認識を一緒に高めたいということで質問させていただきました。基本的には、今回1回池を干したということで、全ての虫害関係が一旦おさまりました。現在、池の水をためて、用水路のためのため池となっておりますが、これをいかんせん、コープができて池の3分の2を埋めた結果、水量が非常に少ないということで、どうしても腐りやすいというのはこれは明白なことであります。六道山区と南郷区では、協定を結びまして、コープのときにバクテリアを入れるとか、いろいろな作業をするということが今回抜けておりまして、その辺のチェックの漏れも原因と考えております。地元としては、この検査結果が白であるということは非常にありがたい結果でございますので、来年に向けては最低限、六道山区から南郷区に言いますと、これは地区同士のいさかいにもなりますので、当然行政が中に入っていただかないかんと。今回あの池の東側は築山区でございます。同じようなクレームというのは、高田市のほうに入ったんでしょうか。 ○議長(笹井由明君) 小原環境部長! ○環境部長(小原 薫君) 失礼いたします。  高田市のほうからは、そういう苦情が入ったとは聞いておりません。 ○議長(笹井由明君) 6番、坂野君! ○6番(坂野佳宏君) 実際に部長は現場を理解しておられると思うんで、六道山区としては、来年に向けて必ずこの時期、虫が発生するころには、池を干していただくとか、その辺の対策を役所側の主導型で考えていただけたらいいんじゃないかと思うんですが、その辺についてはどうでしょうか。 ○議長(笹井由明君) 小原環境部長! ○環境部長(小原 薫君) 今おっしゃったように、当然南郷区と六道山区の問題だけなく、町としましては、当然その悪臭とか、害虫が大量に発生するという観点から、当然かかわっていきたいと考えております。今後も先ほど町長の答弁にもありましたように、高田市のほうが下水道の工事をこれから進められる中で、その辺の周辺の事業所にも接続をお願いし、悪臭がないように努めてまいりたいと思います。  それとうちのほうですけれども、大概外に出るときには、必ず南郷池を回って、今の状態を確認して、においがあるかどうか確認して毎日気にはかけているところでございます。 ○議長(笹井由明君) 6番、坂野君! ○6番(坂野佳宏君) あとは、回答でもございますけれども、高田市の下水整備ですね、高田市は財政的には厳しいので、まだまだちょっと厳しいのかなと私思っております。実際としては、大谷地区、築山地区の排水が全て南郷池を経由して入っておりますので、やっぱり広陵町から強く要望いただくというのが一番かなと思います。  それで、特にうちの六道山区というのは、隣が高田市、香芝市でございますので、常に何かをさわりますと、隣の市町村界に当たってきます。そのたびに町と市のほうが同じことを2回言って、同じことをまた繰り返してという流れで非常にやりにくい状態の地域でもあります。それはルールだから仕方ないというのはあるかわかりませんけれども、広域化の連携もとっていただいているわけですから、高田市とも広域連携をもっと、香芝市はどんどん進んでいますが、高田市との連携をとっていただいて、例えば窓口が広陵で言ったら、高田市もすっと終わるんやというような体制づくりを望みたいと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(笹井由明君) 小原環境部長! ○環境部長(小原 薫君) ちょうどこの問題が発生しましたときに、私どもが高田市の事業所がありますので、その絡みで相談には寄せていただいております。またちょうど下水道課長とも面識がございまして整備のほうを進めていただきたいと強く要望しております。 ○議長(笹井由明君) 6番、坂野君! ○6番(坂野佳宏君) とにかく来年同じことが起こらないようにお願いいたしまして、この質問は終わらせていただきます。来年起こったら、また違う案で出します。  それでは、次の2番目でございます。  これ、実は質問の発端は、六道山地区の懇談会の中で、素朴な疑問で、よそのところ、緑線を引いてあるのに、何で六道山はないんやと、そんなん何も思わんのかという一言から、私も、あ、そうやなというのをわかったんです。その後聞きますと、学校周辺はやっておられるよというのも聞きました。熱心な大字では要望されているので引いてあると。うちの地区は、たまたまそれが私も気がつかなかったし、区長も気がつかなかったということで、要望がなかったからないんやというような説明を受けたんですが、そやからこういう印象を与えるような政策というのは、先ほどもこれ読んだら補助金もあるということを聞いておりますので、当然全町、うちの地区、全体の補助金があるのであったら、計画的に通学路については、広いところは全てやるとか、道路、車が走るところはやるとかいうのは教育委員会で決めていただいたらどうかなと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(笹井由明君) 池端教育委員会事務局長! ○教育委員会事務局長(池端徳隆君) 補助金は今現在は、ちょっとしんどいかなと思います。ただ、安全対策というところで、全面的に対応をさせていただくという姿勢で臨みたいなと。教育長が答弁いたしましたのは、今現状こういう形でやらせていただいているというところでございます。緊急的なものはもちろんでございますけれども、そういう姿勢で臨ませていただくというところで御理解をいただきたいと思います。  以上でございます。 ○議長(笹井由明君) 6番、坂野君! ○6番(坂野佳宏君) 補助金が切れたということですから、あと地域を挙げて要望すると対応いただけるということで理解いたします。  これに関しまして、この分は危機管理課のほうになるかわからんねんけど、交差点の赤いカラー舗装をやってもらいました、築山大塚線のところね。その結果としては、真四角で囲んでいただいたんですが、本来そこが真四角で囲っていただいたそのアプローチの道路に、例えば30センチ刻みでも長く伸ばしていただくと意識喚起になると思うんです。うちの地域でも何であの四角だけで終わっているのかな、もうちょっと車道のほうに何ぼか伸ばしてもらったら注意喚起になるのになというような話もございましたが、その辺の見解を教えていただけたら結構かなと思います。 ○議長(笹井由明君) 林田危機管理監! ○危機管理監(林田哲男君) 我々のほうは都市整備課と協議させていただいて、今おっしゃったような交差点マークとか、交差点に着色するという事業をさせていただいております。ある一定の諸条件はあると思います。今議員のおっしゃったところが果たしてその条件になるのかどうかはちょっと私も勉強不足で存じておらないんですが、再度ちょっと現場を見させていただいて、追加で書けるようであれば、またその方向で検討させていただきたいと思います。 ○議長(笹井由明君) 6番、坂野君! ○6番(坂野佳宏君) これは絶対現場を見てください。あそこは、上り口、両方とも上ってきておりますので、非常に危ないです。直接区長を通じて言えばいいんですけれども、一応このついでで要望させていただいたということで、お願いしておきます。  とにかくこの安全とか、この辺につきましては、また気がついたら提案なり質問をいたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。  以上で質問を終わります。 ○議長(笹井由明君) 以上で、坂野君の一般質問は終了しました。  次に、堀川君の発言を許します。  9番、堀川君! ○9番(堀川季延君) 議席番号9番、堀川でございます。町長におかれましては、2期目の当選、まことにおめでとうございます。1期目に積み残された課題を着実に進めていただきたいと思います。しっかりしたまちづくりは2期8年程度で方向が定まるわけではありませんが、時代を先読みしたかじ取りをどうぞよろしくお願い申し上げます。  それでは、議長のお許しをいただき、質問させていただきます。  1点でございます。  西小学校改築計画と周辺土地利用計画策定についてでございます。  町長の2期目の取り組みの一つに、西小学校の改築計画と周辺の土地利用計画を上げておられます。これは以前、町長が西小学校については、耐震補強から25年経過する平成35年度をめどに改築すると。また、小学校西側の区域の土地利用計画につきましては、平成27年12月定例会で私が質問したものでありますが、この区域の土地利用計画は、そのときにすぐにでも策定するような話をいただいておりましたけれども、現状と今後の全体構想をお聞きさせていただきたいと思います。  小学校については、本年度にも危険度判定を行いたいと以前おっしゃっておられましたが、進みぐあいはどうなっておりますでしょうか。
     また、西幼稚園及び西第二幼稚園をあわせた認定こども園は、平成33年度に開園目標ということで、後期基本計画にもうたわれているように思いますが、今後の計画が見えておりません。一体的な整備も期待するわけですが、年次計画全体の年次計画を示していただきたいと思います。  以上1点、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(笹井由明君) ただいまの質問に対し、答弁をお願いします。  山村町長! ○町長(山村吉由君) 初めに堀川議員さんから激励をいただきましてありがとうございます。  まず西小学校改築計画と周辺土地利用計画策定についての御質問にお答えを申し上げます。  重点項目の一つであります豊かなまちの実現に向けて、土地活用の推進を重要な施策と位置づけており、御質問の広陵西小学校改築計画と周辺土地利用計画策定は、重点課題として取り組んでまいります。  西小学校の改築を検討しますと、現位置での建てかえにはグラウンドと校舎に高低差があり、建てかえ後の校舎跡地のグラウンド化に課題があることや、工事車両等のアクセス道路の確保など解決すべき課題があります。  また、西小学校の周辺では、柳板大谷線を挟んで南側に未開発地、北側には、点在する農地や受益田が減少し、老朽化が進んだため池に加え、更新時期を迎えた町営住宅などがあり、有効活用が必要な地域となっています。これらの区域は、全て市街化区域ですので、町が地域の皆様の御意見を伺いながら、西小学校の改築計画と整合を図った適切な土地利用計画を策定し、必要な基盤整備を進めることで、豊かなまちづくりを誘導したいと考えております。  今年度は、柳板大谷線の南側の未開発地及び道路の北側に広がる低未利用地について、航空レーダー測量による詳細な地形図と3次元データを作成し、両地区を南北につなぐ道路の概略設計を行います。  特に、柳板大谷線南側の地区については、早期の土地活用を図るため、地元大字や地権者の皆様に道路の概略設計について説明を行い、御意見を伺う予定でございます。  また、これら地域の開発の進展による雨水流出を抑制するため、ため池を利用した調整池の整備についても検討を進めてまいります。  次に西幼稚園及び西第二幼稚園をあわせた認定こども園は、平成33年度開園に向け、準備及び手続を進めているところでございます。この認定こども園の年次計画といたしましては、今年度に事業主体のあり方について、公設公営、公私連携、民設民営の3種の中から方針を決定する予定でございます。  なお、計画の遂行に際しましては、議員の御質問にもありますように、認定こども園単体ではなく、西小学校の改築及びその周辺土地の利用計画と大きく関連することが考えられます。  ことし4月から来ていただいています中村まちづくり政策監のアドバイスをいただきながら、各課関係者が集まり、周辺土地の包括的な整備計画案の骨子を作成し、議会にも随時相談させていただきたいと考えております。  なお、西小学校改築計画につきましては、後ほど教育長がお答えを申し上げます。  私からは以上でございます。 ○議長(笹井由明君) 松井教育長! ○教育長(松井宏之君) 私のほうからは、西小学校の改築計画についてお答えさせていただきます。  広陵西小学校の改築に関しましては、議員も御存じのとおり、国の交付金を利用して全面改築を実施するためには、まず全面改築計画を作成する必要があり、その年次計画に沿って進めていくことになります。町長の所信表明の豊かなまちの実現にもありますとおり、児童数や周辺の状況をしっかりと分析し、改築計画を作成したいと考えるものであります。  参考までに、現在の児童数は、平成27年度646人、平成28年度651人、平成29年度647人と児童数の増減があり、見込みとして、平成30年度は650人、平成31年度は664人と増加を予測しております。  続いての御質問の広陵西小学校の耐力度調査は、現在、広陵西小学校区域の周辺の土地利用の検討に着手しており、その土地利用計画との整合性を図り、目標とする改築年度にあわせて適切な時期に実施してまいります。将来的に広陵町のあるべき姿を見据えた改築計画を検討してまいります。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹井由明君) それでは、自席より再質問願います。  9番、堀川君! ○9番(堀川季延君) 御答弁どうもありがとうございました。  町長の所信表明では、この件につきましては、3行、2行半しか触れられておられませんでした。まず、西小学校の改築についてでありますが、少しさかのぼって、平成28年6月14日の総務文教委員会において、吉村議員の質問に答弁された町長の言葉を議事録から少し読ませていただきたいと思います。「私、町長に就任させていただいたときも西小学校は10年以内に建てかえなければならないということを申し上げておりました。なぜ10年以内かといいますと、耐震補強工事をやったのが平成10年ですので、補強して20年から25年もてばいいのかなというお話をしておりまして、25年もったとして平成10年から25年といいますと、平成35年になります。今、平成28年ですので、あと7年しかないということになれば、改築の準備に入らなければならないと思います。改築は危険改築ということで文部科学省の補助金をいただかないと改築できませんので、老朽化判定をしないと危険改築の判定をしないといけないと。その判定作業をここ1余年、ことしか来年か、そのあたりに一度やってみてはどうかということを担当に申し上げておりますので、危険改築の補助を受けるための環境整備をやっていかなければいけないと思います」という御答弁を頂戴しておりました。いよいよ一歩具体化に向けて進むのかなという期待を持ちましたけれども、教育長の御答弁の中では、この1年間、町長からの指示を受けてというよりも、土地利用の検討を着手するのを見届けてから、適切な時期に実施してまいりたいというような形の御答弁でございましたので、この1年間は具体的な検討はなされておらなかったのかなというふうには理解いたしました。今、現小学校の場所が真美ヶ丘第一小学校を直線で150メートルしかないことから別場所での計画ということになりますと、相当の用地が必要となりますし、保護者の理解やらで何年かかるかわからないと。また、西小学校の児童がふえ続けることで、児童数を拡散する意味で、真美ヶ丘第一や第二小学校に校区変更する大字の検討も保護者への理解に相当の年月を要するものと私は考えております。  話を戻しますと、先ほどの議事録から町長の考えに立つと、私は平成35年、新しい新校舎開校ということになるわけでございますけれども、そうしますと、平成三十二、三年には基本設計や実施設計ができていなければならず、それよりも5年、7年とおくれるのであれば、大規模改修してからでも20年が経過しようとしておりますので、だましだまし使っている現校舎の改修や増築も出てくるのではないかなという懸念をしております。今後5年間で児童数がどう変わるのか、今数字をいただきましたけれども、クラス数は現時点から増加するのか、急増してきて、特別教室を普通教室に転用されたのは、どれだけあったのか。また、まだ転用できる教室はあるのか。転用すれば、事業に影響が出ると思われるので、どのように考え、その対応はできているのか、お答えをいただきたい。  西小学校の学校要覧を見ますと、確かに647名の児童数で、現在6年生は3組です。答弁にもありますように、来年度650名ですが、転入児童もあるでしょうからもっとふえることとなり、この6年生が卒業して、来年新1年生が4組編成と例えばなると、1クラスまた不足ということが出てまいります。この対応は、現学校教室で可能なのか、プレハブ教室も念頭にあるのか、お伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(笹井由明君) 松井教育長! ○教育長(松井宏之君) 今ちょっと御質問いただきました西小学校の現状でございます。特にここにもお示しさせていただきました平成31年度、この時点でかなり児童数がふえるというのは、今現在予想しているところでございます。来年30年度は今の時点で特別教室というのを若干教室に改造しての利用はできるというところはございますが、それ以降については、当然いらうことができないと。当然増築をしなければならないということは迫られているところでございます。この西小学校区につきましては、今現在もミニ開発といいますか、開発がどんどん進んでいるという状態の中にあって、大体確認申請とか今開発の進むところについては、予想を含めておりますが、今後それ以外にも開発が進むようであったら、それ以上に当然、子供数、児童数がふえてくるということですので、平成31年度には、今現在では増築しなければ当然やっていけないと。  それと普通教室の部分に含めて職員室が当然満杯の状態、先生の更衣室も確保できない。それからそれに伴う特別支援児童がかなりふえております。その教室も確保しなければならないということで、西小学校に関しては、児童数がふえるだけでなしに、そういういろいろな面で部屋の確保をしていかなければならないということで、当然建てかえも見据えて、その増築をどうするかという問題も当然出てきているところでございます。建てかえ等も含めて、先ほど言いました耐力度調査というのも当然先にやっていかなければ、その補助金の対象になるかという問題も出てきますので、西小学校に関しては、そういういろいろな総合的な部分を含めて、今後考えていかなければならないというところがございますので、今はっきりと改築の年度をまたどういう形でするかという部分については、まだ私のほうからもはっきり言えないと。差し迫っておるのは、平成31年度に子供、今664人以上ふえた場合、当然教室が足らないという部分が出てきますので、その対応をどうするかというのが喫緊といいますか、課題ということで今いろいろ苦慮しているところでございます。 ○議長(笹井由明君) 9番、堀川君! ○9番(堀川季延君) 今の質問の中で、少しもう一度触れたいと思うんですけれども、その特別教室、例えば西小学校の学校要覧なんですけれども、ここに第一音楽室があって、第二音楽室ない。多分転用されていると思うんです。第一理科室があって、第二理科室がない。多分昔は図工室と、図画工作室が別々だったように思うんですが、これも図画室になっております。多分ほとんどそういう形では転用されてきたんだろうと思うんですが、例えば理科室でしたら実験の部屋と、ちょっと勉学の特別教室というふうな分け方の中で、それを一つになってしまったことに対して、例えば教育面で、勉強不足にはならないでしょうけれども、子供たちに影響が出ているのではないかなと懸念するんですが、その辺教育長はどういうふうに理解されていますか。もう一度ちょっと聞かせていただきたいと思います。 ○議長(笹井由明君) 松井教育長! ○教育長(松井宏之君) 特別教室がなくなったという部分がございます。それ以外でも西小学校に関しては少人数学級というのをつくれないと。当然教室が確保できないということで、ということは40人いっぱいの、1クラスが40人、もう定員いっぱいまでふやしたという状態があるわけです。ほかの学校と違って西小学校は今多分ほとんどの各学年の各クラスが定員の手前というような状態で進んでいるところでございます。その関係で、学年で何人かふえたら1クラスふやすというわけにはなかなかいかないということで、途中でふえる分については、そのままでやっていただくということで、西小学校に関しては、その辺のほかの学校と比べた場合、やはりかなり1クラスの子供たちの負担、また担任の先生の負担という部分もかなり出ているというのは実感しているところです。ただし、そういう状態の中で当然理解して、先生のほうはやってくれてますので、そういう学力の低下というものを一生懸命補っていただいているというのが現状です。 ○議長(笹井由明君) 9番、堀川君! ○9番(堀川季延君) どうもありがとうございます。  ちょっと話は変わるんですけれども、私は小学校の改築と、先ほど御答弁いただいた周辺土地利用計画とは関連はあるかもしれませんが、別物と考えております。答弁の中で町長も教育長も、この西小学校の改築計画と整合性を図った土地利用計画という発言をなされておりますが、もう少し具体的に何かその土地利用の延長に小学校を移転することを前提としているようにも受け取れかねないというふうに私理解したんですが、この西小学校の改築計画と整合を図る考え方というのは、どういった観点でお考えなのか、もう少し深く御返答いただけたらと思うんですが。 ○議長(笹井由明君) 中川理事! ○理事(中川 保君) 西小学校周辺の土地利用計画についての御質問なんですけれども、町長述べましたように、小学校を改築する上では、アクセス道路がないという一つ問題があります。地区からの要望としても、西小学校の西側の山林、竹やぶの部分で南北の道をつけてほしいというのと、小学校のほうを向いてアクセスするような道をつけてほしいというような要望もいただいております。それらをもし小学校を移転するとなれば、どうするのか。あるいは移転しないでするならばアクセス道路はどうするのか。いろいろな土地利用の物理的に私は基盤の担当なので、地形に合わせてどういう道路ができるのかというのを詳しく考えなければならないのと、それをベースにしてどういうまちづくりをしていくのかというのは、卵とにわとりではないですけれども、両方にらみながら考えないといけないということで、小学校の移転計画を見据えながら、両にらみでなおかつ、地形的な、構造的なものも考えながらということで表現させていただいていると考えております。  以上でございます。 ○議長(笹井由明君) 9番、堀川君! ○9番(堀川季延君) ということになりますと、まだこれから白紙の状態の中でいろんな方向性を考えていくというような理解を得たんですけれども、東小学校の場合は、築40年ぐらいで改築して、今の新校舎に変わっていると。既に来年度、西小学校は50年を迎えて、これから10年、15年先で、そのアクセス道路からの引っ張りということになりますと、大変時期的には遅くなると。そこら辺も十分お考えいただいて、方向をお示しいただきたいと思いますし、方向が決まっていく段階で随時議会のほうへも報告して協議をお願いしたいと思います。  角度を変えまして、現在建築中の広陵北かぐやこども園に続く西校区での2園統合での認定こども園について、個人的には今でもこども園の所管は、私、組織的に教育委員会で持つべきものと考えておるんですけれども、年次計画において、一体的に整備が図れないのかとも思います。御答弁でもありましたけれども、計画では認定こども園が先行に建築されて、その後において小学校の改築スタイルが決まるようにも思われますが、現在の場所で双方とも計画されるならば、拡張した上で放課後子ども教室なども連携した総合型の幼保小の教室施設が成り立たないのかとも思います。教育委員会と福祉が一体となり、答弁にもありました中村政策監だけでなく、建築などの知識のある専門のプロジェクトチームなどを立ち上げて、認定こども園も含め、放課後子ども教室なども含めたあり方を練ることができないのか、期待する次第でありますけれども、その辺も具体的な答弁はいただけないかなと思いますが、いかがなものかなというふうに思います。また、これももう1点、話はちょっとそれますが、6月24日の新聞に保育士と幼稚園教諭の急募の見出しで募集内容が掲載されておりましたが、来年度、第1号のこども園運営に当たっての人材確保は大丈夫なのかなと、この辺もちょっと心配になっております。その辺も含めまして、全体的な今後の取り組みプロジェクトというのか、意欲をちょっとお話し、披露いただけたらと思います。よろしくお願いします。 ○議長(笹井由明君) 中村まちづくり政策監! ○まちづくり政策監(中村賢一君) 答弁させていただきます。  所管課のほうから私のほうに既に相談が来ております。これは非常に緊急の課題であるというふうに伺っております。平成33年開園、これから逆算しますと、今年度中には計画、具体的にある程度の計画がもう策定できないと間に合いません。そういった意味で、一応早急に対応することにはなるんですけれども、中身の話を聞きますと、実は課題もかなり多いです。まず、やはり私も今回の認定こども園に関しては、小学校の隣接がやはりベストであると考えます。ただし、認定こども園としては5,000平米の土地の確保がまず前提で必要になってくるというのが前提になります。とすると、それだけの土地が果たして、現在の広陵町に果たして確保できるかどうか。これがまず最大の問題でございます。そのときに、この次に、市街化区域なのか、市街化調整なのか、これも問題になります。それぞれの区域によって、全くその制約が変わってきます。とすると、そこはまずどこに決めるのかというところをやった後に、じゃあ場所をどこにするんですかというふうになると、実はこれって時間があるようで全くありません。早急にその辺も決めて、方向性を示した上で、課題の解決について向かわないといけないとすると、これは大変な作業が出てくるというふうに考えていますので、これも内部で早急に課題と洗い出しと、候補地の洗い出し、これを早急に進めた上で、進めたいというのを考えております。  それから職員の問題も今、御指摘ありました。これも大きな課題の二つ目でございます。現実問題として、認定こども園を開園しますと、現在の幼稚園、保育園の職員数よりも必要数が多くなります。ということになると、もう予想ではかなり厳しい状況が予想されております。とすると今のままで職員が確保できないという状態になりますと、建物は建った、職員がいない、開園できない、最悪な事態も想定できます。とすると、これも今から対策を打った上で対応することが必要だというふうに考えております。  したがって、認定こども園の開園という手続だけではなくて、そういう職員の確保も含めた政策として考えなければいけないというのがあります。  それから今、広陵北かぐやこども園が先行して走っております。その後に西ができるんですが、私としてはやはり認定こども園のサービス水準、広陵町の認定こども園のサービス水準はやはりきちんと明示して、同じような形でサービスを提供すべきだというふうに考えています。広陵北かぐやこども園の場合は、公設公営でスタートいたしました。西の場合は、果たしてそれの形態をどこまで変えていいのかというのを議論しなきゃいけないというのもまだ未着手でございます。そういった意味では、公設公営、公設民営、民設民営、いろんな形が想定されますので、これも早急にある程度の方向性を出した上で、課題抽出とプラスマイナスを検討した上で、早急に検討を出したいというふうに考えております。  その後、西の後も問題でございます。北と西の成功事例、これをきちんとした形で整理しないと、あとの認定こども園が続きません。そういった意味では、やはりこの北の成功、それにつなげる西、その後に続く認定こども園という形もトータルで考えなきゃいけないと部分がありますので、実は西だけを突出して対応することではなくて、トータルとしての認定こども園の対応ということも考えています。そういった意味では検討過程については、議会の要所要所での説明というのが必要になるかとも考えていますので、次の議会にまた御質問いただければ、できるだけ開示していきたいというふうに考えております。 ○議長(笹井由明君) 9番、堀川君! ○9番(堀川季延君) 本当に心強いお言葉をいただきまして、どうもありがとうございます。せんだっての交流も含めてなんですけれども、人事交流で2年ということで聞いておりますので、全身全霊かけてどうぞ広陵町のために頑張っていただけたらと思います。  最後になりますけれども、御答弁いただきました西小学校西側の土地利用計画に移るわけなんですが、計画される道路敷地には、複数の地権者がおられると思います。先ほど答弁いただきました現状及び計画は理解できますが、現地は高低差が多い地域でもあります。切り土し、盛り土する中でいろんな抵抗や問題が生じることも予想されます。地域の理解も必要です。答弁にありました地元大字や地権者への説明会については、時期はいつごろを予定されているのでしょうか、最後にこれだけちょっと聞きたいと思いますのでお答え願いたいと思います。 ○議長(笹井由明君) 中川理事! ○理事(中川 保君) お答えします。  以前、5月ぐらいですか、ちょっと地域の自治会長様に7月ぐらいをめどに説明会をさせていただきたいという話をさせていただいたんですけれども、実際に今私どもが持っています地図、図面は、竹やぶの中の現状を把握するにはほど遠い精度のものでございまして、概略の図面でルートを示してお話ししようと考えていたんですけれども、ちょっと精度が低過ぎるかなと。あと古墳等もありまして、そういうコントロールポイントになる障害物もありますので、ちょっと精度を高めてということを考えておりまして、今のところ、その測量にちょっと時間を要しますので、当初7月と申しておりましたけれども、3カ月か4カ月か、ちょっと遅くなるかもしれないですけれども、一定程度精度を高めて、皆さんに説明できるようにさせていただきたいなと考えているところです。  以上でございます。 ○議長(笹井由明君) 9番、堀川君! ○9番(堀川季延君) どうもありがとうございます。今年度中には、何かそういうアクションはあるのかなというふうには理解させていただきました。  以上で質問のほうは終わらせていただきたいと思います。本当にどうもありがとうございました。 ○議長(笹井由明君) 以上で、堀川君の一般質問は終了しました。  しばらく休憩します。     (P.M. 3:01休憩)     (P.M. 3:20再開) ○議長(笹井由明君) 休憩を解き、再開します。  次に、青木君の発言を許します。  14番、青木君! ○14番(青木義勝君) きょう、最後でございます。傍聴のお二人さん、済みません、よく聞いていただきまして、よろしくお願いいたします。  議長のお許しを得ましたので、14番、青木が一般質問をさせていただきます。  山村町長、2期目の当選まことにおめでとうございます。前回と同様、無投票当選でありますが、町長は所信表明で1期目の取り組みに対して、町民の皆様から一定の評価をいただいたものと心から厚くお礼を申し上げますと述べられましたが、町長自身は、当然自覚をしておられると思いますが、無投票であったがゆえ、数字であらわれなかった町民の中にある声なき声に十分耳を傾けていただきたいと思います。それを代弁するのが議会、そして議員であるわけでございます。声なき声の代弁、これが議員であるわけです。今までよりさらに質問、意見、提言に対して、より丁寧なる説明、御回答、そしてそれらに伴う資料請求に対しましても誠意ある対応をお願いをいたします。  それでは、質問に入ります。  山村町長、初登庁の訓示についてであります。  奈良新聞の取材に対しまして、町長は政策をスピード感と根拠をもって立案をして、まちの将来像を描きたいと抱負を述べられました。所信表明でも示されましたが、あえてお聞きをいたします。現時点で胸中にある政策を具体的に示していただき、それを実践するには、必要な手段をどのように考えておられるのかをまずお聞きをいたします。  高齢者の私の私見であり、また古い明言でまことに恐縮でございますが、町長は余り変わらないからわかっていただけると思います。甲斐の武将、武田信玄の言葉、明言ですね。「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵」、ちょっとこれ通告書に「仇は敵」というのがちょっと抜けていまして、大変失礼いたしました。これどういう意味かなというのを調べますと、間違っているかわかりませんが、いわゆる「仇は仇」、いわゆる家来に悪意を持った仕打ちをすると、恨みを買って、敵になられますよと、こういう意味らしいです。そういうことなんです。しょせん政策を立案として、施策、計画、対策をつくり、実施、施行、実行していく、そして作品、いわゆる事業を完遂するには、人、すなわち役場では職員であると私は認識をしております。現時点よりさらに職員自身の立場、セクションで力を発揮させる土壌づくりが不可欠であると思います。ありとあらゆる手段を駆使して、職員に理解を求めて、職員の資質の向上、職員力のアップをさせるための手段を構築する。当然、指導者である幹部職員の自覚とさらなる資質の向上が条件であることは言うまでもありません。例えば、デザイナー、山村町長ですね、デザイナーの山村町長がデザインをした作品、いわゆる政策ですね。そして施策、それをどうやっていくかという施策を実施して、町民の共感を得る現物、いわゆる作品、事業ですね、見事に完成させる、これをやろうと思えば、まさにチーム力の備わった能力の発揮できる職員に育て上げることが私は現況では不可欠であると、そしてまた急務であると思っております。町長の御見解をお聞きをいたします。  1回目の質問を終わります。 ○議長(笹井由明君) ただいまの質問に対し、答弁をお願いします。  山村町長! ○町長(山村吉由君) 青木議員さんの御質問にお答えを申し上げます。この御質問は、私に対する祝いの気持ちと激励を込めて御質問をいただいたということで感謝を申し上げたいと思います。  私は、2期目の町政運営を担わせていただくに当たり、選挙公約にも掲げました「豊かな町」「安全な町」「元気な町」の三つの重点項目の実現を掲げております。そして1期目以上にさまざまな施策について、スピード感と根拠をしっかり持って取り組み、町の第4次総合計画後期基本計画及び地方創生総合戦略に基づく施策を着実に実行するとともに、適切な進行管理を行い、町民の皆様の負託に応えてまいる所存でございます。  議員から御質問をいただきました現時点で胸中にある具体的な施策を幾つか申し上げますと、土地活用の推進では、広陵西小学校の改築計画と周辺土地利用計画の策定、箸尾準工業地域の開発を進めてまいります。防災・防犯体制の充実では、防災無線の補完や避難所整備など防災体制の充実を図るとともに、防犯カメラの設置や見守りボランティアの支援など、安全・安心のまちづくりを進めてまいります。そしてがん検診受診率の向上や歯周病検診の支援のほか、広陵元気塾、介護予防教室を継続し、健康長寿奈良県一を目指してまいります。そして所信表明でも申し上げましたが、クリーンセンターの操業期限に対応するごみ処理の広域化及び中継施設の整備という課題をこの4年間で必ず解決してまいりたいと存じます。  議員がおっしゃるように、これらさまざまな施策を実行していくためには、職員力の向上が必要不可欠であります。20代、30代の若手職員が10年前と比べ、ほぼ倍の人数となっている今こそ、職員個々の能力と意欲を高めるための取り組みを、全庁挙げて実践していかなければならないと考えます。これまでより一段上の目標を設定する、職務の範囲を拡大するなど、若手職員がやりがいを持ちながら、仕事をなし遂げられることができるようになることで、本人のみならず、周りの職員も含めた全員が成長することができる、組織風土づくりが大切であると考えます。  また、今年度は奈良県県土マネジメント部からは中川理事に、国の地方創生人材支援制度を通じては中村政策監にお越しいただき、本町の職員育成という面におきましてもお力添えをいただいております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹井由明君) それでは、自席より再質問願います。  14番、青木君! ○14番(青木義勝君) 御答弁ありがとうございました。  今回のこの私の質問は、主題は職員力アップに置いておりますので、町長が答弁していただきました課題、いわゆる胸中にある施策の中でちょっと拾って質問をさせていただきたいと思います。  まず、答弁でおっしゃっておりました西小学校改修計画、周辺整備計画、これは今、先ほど堀川議員にいろいろ答弁されましたので、これは私自身も向こうは地元の議員であり、よく御存じだと思いますので、それは控えさせていただく。ただ、先ほどの答弁、ちょっと私自身がひっかかるのは、西小学校の全面改築が緊急の課題であると地元も皆感じておられるわけですね。それで答弁におきまして、全体的な地域の総合的な観点からいろいろ勘案して、西小学校の全面改築をどうやっていくのかという時点で、今そういう時点の状況でやっていきたいというような答弁でございましたので、私は、やはりそのことは当然だと思います。総合的な見地からやるということはね。しかし、西小学校のきっちりとした老朽化対策をして、また町長も示されたような計画も既におっしゃっていたわけですからね、平成35年度ですかね。それを踏まえてやっぱりもうちょっとしっかりとね、やっぱり先に一応出したことについて、やっぱりしっかりその目的は、これやと。しかし全部から考えていったら遅くなりますと。しかし、総合的な判断は当然必要ですと、こういうのは当然のことと思います。そやけどそうじゃないということもあるわけです。そやからやっぱり緊急性の問題の優先順位というのを全然あると思います、事業については。そのことをちょっとまたお答えいただきたいなと、こう思っておりますので、ちょっとそのことを回答してください。もう一回同じようなことになるのかわかりませんけれども、ちょっとどう思っていますか。 ○議長(笹井由明君) 山村町長! ○町長(山村吉由君) 西小学校は、堀川議員からの質問がありまして、私、以前にお答えしている方針に変わりはないわけでございますが、あの場所で建てかえをするよりも、ほかで建てかえてはどうかという声もあることも事実でございます。もともと西小学校が馬見小学校時代にあそこになかったわけでございますので、その後、場所等歴史的なものがありますので、西小学校の場所を変えるということは非常に問題が大きいというふうにも認識いたしております。というのは、その場所に土地を提供していただいた皆さん方のやはりその御意向に沿わないことにはやはり改築はできないということになろうかと思います。ただ、まちづくり全体の中で、やはり学校一つだけを見ずに、やはり全体を見て考えるべきところもございますので、今、中川理事もお越しいただきましたので、この未利用地の土地活用を含めて、西小学校の改築等をどう関連づけていけるのか、町が後戻り、いわゆる失敗したと言われることのないように、やはり諸条件を整理をして、議会の皆さん方と御意見を交換しながら、また地元の意向を大切にしながら進めていかなければならないというふうに思っております。西小学校の改築に当たりましては、文部科学省の補助金といいますか、交付金をいただかないことには、改築できないということになります。危険度判定をきっちりしないと、この補助に乗らないわけでございますので、今、本当に危険校舎になっているのかどうかというところは、やはりまず確かめてみる必要があるというので、教育委員会に指示をいたしております。テストでもいいので、1カ所だけでも耐力度調査、正式にしなくても耐力度があるのかどうかと、一番古い校舎の部分について、まずはかってみてはどうかということを教育委員会に言っておりますので、そのことは実行してくれるというふうに思っております。費用は幾分かはかかりますが、それをやらないと文部科学省の補助は受けられないということになりますので、そのことはやはりまず試しにやるということを議会のほうでも御理解いただいて進めたいなというふうに思います。  改築は地域の願いでもございますので、平成35年度が一応のめどでございますが、この方向に向かって進むということについては、平成35年を約束するものではございませんが、一応のめどとして進めていこうというものでございますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(笹井由明君) 14番、青木君! ○14番(青木義勝君) 今の答弁はわかりますねんで。しかし、私が言いたいのは、やはり先に平成35年とかいう言葉を一応具体的に年数を出した場合においてのやはり責任もあるわけですので、もちろんそこだけ突出して局部的にやるということについてもいろんなことがあるわけですけれども、それも踏まえてね。ということは、今まで示されたいわゆる年次計画においても、非常に基盤が何か軟弱な、いわゆる脆弱なところで計画がつくられていっているのかなということになるわけです。そやからそういう意味では、もっと地についた現実論を踏まえたきちっとした計画をつくっていくということも、これは当然やと思います。来ていただいてわかったことになるわけですけれども、そのことも踏まえてよろしくお願いしたいと思います。  そこで、次に、箸尾準工地域の開発ということも町長触れられて答弁していただきましたのでね、これは今、私も地元でございますので、再三いろいろなお願いなり、また意見を申させていただいているわけです。そこで、中川理事、現時点での状況ですね、それについて、今後の実施の年次計画があると思います。それもちょっと示していただきたい。ということは、いわゆる準工地帯のあの場所について、非常にハードルの高さがいろいろあるとかいうのは、西の場所とまたちょっと違って、いわゆる地形的なものも踏まえて、当然認識されていると思います。それもあると思いますので、これは町長の一つの大きな柱の一つであり、やはり企業誘致とかいろんなことを踏まえて、広陵町の人口3万人化を維持したいと。これには手段が必要だと。持っている資産はどこにあるの。この資産をどう活用したら、仕事が生まれてくるのか、人口が減らないように、仕事ができるようにということのものになるわけや、それにつながらなやってられへんからね。そのことも踏まえて、これも長いずっと計画をずっとして勉強しているのが目的じゃないわけですから、私は政治は結果だと思いますので、きっちりとそういうことについて、ちょっと今現時点のことで改めてちょっとお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(笹井由明君) 中川理事! ○理事(中川 保君) 箸尾準工について御質問いただきましたのでお答えいたします。  今、私が4月にこちらに来させていただいて、箸尾準工につきましては明確に南北にきちんとした道路をつくるという方針をもって、地元と説明会をさせていただいていた状況がありました。土地利用の意向についてもアンケート等をして、一定利活用していきたいという地主さんの意見もお聞きしていると。その中で4月に行われた地元の説明会の中では、道路の幅員、南北につくる道路の幅員について、一定の理解を得られたということで、それ以降、基本的にどういう道づくりができるのかというのを机上、今現在持っている図面の精度の中で設計をさせていただいているという状況でございまして、既に4月から3カ月経過していますので、月が変わって8月ぐらいには、地元でまた説明会をせなあかんという状況になっていますので、そのときまでに一定程度示せる図案を出したいなと考えているところです。  あと準工業地域の中では、中区の古寺川の周辺がちょっと地盤が低くございまして、土庫川の水位が上がったときに、古寺川の樋門が閉まって、その低い土地に水がたまるという課題も抱えていますので、その面での治水対策も必要になっていますので、その辺も今検討させていただいているところでございます。道路、それから治水、その二つの部分の課題を解決して、私がやっているのは基盤整備でございまして、実際には、でき上がった基盤を利用していただくユーザーを見つける必要がございますので、その辺はまちづくりのほうでやってくれるということになるんですけれども、いずれにしてもすぐに道ができるわけでもないし、治水対策もできるわけではないですけれども、一定どういうふうにやっていくというのを町が宣言して取り組むということを示さない限りユーザーも寄ってこないというふうに思いますので、今、そういう基本的な部分の取っかかりに今はつかせていただいたのかなと考えているところでございます。
     以上でございます。 ○議長(笹井由明君) 14番、青木君! ○14番(青木義勝君) この事業については、もっと前からの話でして、ただ、中川理事から来ていただきまして、いかにも以前の計画なりがいかにも脆弱な中で建てられたんかなと私もちょっとショックを受けておりまして、それはもう終わったことです。よって、これから理事がきちっと来ていただいて、2年ということになっていますけれども、しっかりやっぱりこのことについて、もちろんリーダーシップを持ってやっていただき、それで職員にもそのことをきっちりと伝授させていくということも私は大事だと思います。ということはやっぱりこの事業について、まずそのことを完結していこう、完遂しようということでいろいろやるわけですから、これは実地の勉強になるわけやし、当然担当していくんやから、一人じゃなくわけですからね、いわゆる横串しも要るわけや、関連の部署もね、そうでっしゃろ。総合芸術ですからね、その点は認識されておると思いますので、とにかく時間さえずっとかけるのが目的じゃございませんから、結果を早く出していくと。もちろん住民の合意の上で納得してもらわなあきません。またプラスにできた作品が町に何の意味もないように、またそうなってしまうようなことであれば、つくるのが目的であったかなということになるわけです。と思いますので、ひとつよろしくお願いをいたします。これはお願いです。  そこで、もう一つ、クリーンセンターの件、今現在は天理市のほうで11市町村でやることに決まって、今やっていただいているわけで、建設にかかるわけです。当方の清掃センター、これについては、処理施設じゃなくなることになるわけで、その一番大事な中継施設について、私も今、ごみ町民会議で参画させていただいておりますが、その中のいろんな協議なり、議論もあったわけです。ここでやはり中継施設の現状はどこで、どの形でということが当然であるわけやからね、例えば、まずは財政から全て勘案した中で、今現在のセンターが中継施設として使わせていただきたいという意思も私は持っていただかないかんと思うわけ。それと同時に、いわゆる地域の活性であり、地域のことに対して今までは、まだ15年はたっていませんけれども、平成34年で明け渡しになるわけです。それまでは、いわゆる嫌悪施設と言われている、そんなえらい迷惑をかけたことはありませんよ。しかし、そういうような状況で、それを受けていただいた関連のいわゆる区、自治会があるわけです。今度は、それに閉鎖した後、やはり文化的施設とか、教育福祉施設とか、今まで嫌う施設であったのが人が集まってくる施設をつくって、そのかわりに済みませんけれども、この一部を中継施設に活用させていただきたい。それには、このようないわゆる財政のこともいろいろあって、こうこうこういう状況ですということは、当然この間町民会議で私も言いましたが、そんなこともあるわけです。ここで、町長自身、もちろん腹の中できちっとあると思いますけれども、そりゃ全てここで限定するやなしというのは、そりゃ言葉で言えます。しかし、現実論としては、やはり町長自身もやっぱりここはきっちりと、やっぱりそういう形を固めてしまったら、やっぱりそこは地元の人たちにも伝わっていくわけですからね。町民会議のこの雰囲気を見ていますと、そりゃいろんな御意見は当然あります。しかし、100%絶対的な拒否ということはないわけです。これは私はそう感じておりますので、そのことはもちろん部長のほうからも、やめはった副町長からかどうか知りませんけれども、町長にいろいろ説明していると思いますねん。町長、その説明はいろいろ聞いておられますよね、町民会議での。それについて、今後町長はどのような案、ここで言いにくいところもあるけれども、希望的なことで結構ですから、ちょっとここは大事なことですので、ひとつよろしくお願いします。 ○議長(笹井由明君) 山村町長! ○町長(山村吉由君) 町民会議でいろいろと御議論をいただいて、一定の方向性を出していただいているというのも副町長からは聞いておりますので、私も承知をいたしております。担当に申し上げておりますのは、現在のクリーンセンターを活用させていただくとすれば、どういう整備が必要か、どれだけの経費がかかるのか、やはりしっかり数字を出さないことには議論にならない。全く別の場所でコンパクトに、上牧町がやっているような中継施設であれば、どのぐらいの費用がかかって、それ以外の附帯設備でどのような経費がかかるのか、このあたりをしっかり対比をしないと、議論できないというふうにも思います。投資額をやはり積算をさせていただいて町民会議でもお諮りをさせていただく。また議会でも議論をいただくということも必要になってまいりますので、そのあたりはしっかりと整理をして、いつまでもこの議論ばっかりできませんので、ちゃんとした資料に基づいて、協議をしていただければというふうに思います。今のクリーンセンターの協定がございますので、協定を満足させる。それとともに、このクリーンセンターを活用するという両方が満足できる方法もやはりどの内容で着地点が見出せるのかというところもやはり整理をしていかないと答えは出ないというふうに思っております。地元4地区ございます。4地区それぞれ考え方に違いはございますので、それ自身も私自身がある程度の把握はいたしておりますが、これも本音と建前が当然ございますので、やはりしっかりと町民の地域の皆さんの声を聞かせていただくことと、やはり御理解をいただくこと、これがやはり我々が汗をかかなければ進められないというふうにも思っておりますので、今後私の任期中にこのことは必ず解決しなければなりませんので、その方向に向かって進めていきたいというふうに思います。 ○議長(笹井由明君) 14番、青木君! ○14番(青木義勝君) 今、当然今の場所でお願いする必要性ということについては、小原さんのほうからも説明も受けていますし、いわゆる費用の問題についても提示されたことになっているわけですけど、それも今現在、そこまではやっているやろ。そやから、そういうことを町長、今現在に大体試算してこうなった、実は場所を変えたらどうか、場所を変えたときはこれだけの費用がかかるとかいうのは試算しているやろ、この間示したやろ、一応ね。そんなんも今現在あるわけです。そういうことを踏まえまして、しっかりと結論を得る状況に持っていかなければ、今中からそんなんあかんので、また違うところ探しますということは、とても物理的にも、現実論として無理や。ということも踏まえて、そこまで頑張って、時間経過を待っているのかなということになればぐあい悪い、誤解を生むわけですので、そこは部長、しっかりとね。それで町長、部長にもきっちりとある程度の権限というのか、ちょっと与えていただいて、責任をもって、それでしばらくきっちり解決するまでは、小原部長に任せると、このようにしてもらったほうが私はええと思うわけです。人事のことは構いませんけど、そのぐらいじゃなかったらだめだと。町長も新清掃センターのときに、ずっと町長自身も当時担当されて、あそこで今のセンターができたわけです。そういうことでっしゃろ。そういうことで、ひとつそのことも踏まえて、やっぱりきちっとした陣立てを果たしていただきたいなとこう思うわけでございますので、また私、町民会議に入っていますので、そこでまた言いますわ。そういうことで。  そこで、本題に、職員資質向上、これをやりたいと思います。  そこで、町長から答弁がありましたね。そこで担当部長についてお聞きしたいんやけど、いわゆる担当部長、手段を具体化していくためのプランなり、施策、当然あるはずです。担当として町長が先ほど答弁された中を具体化するために、職員力アップのために具体化するために今現在考えておられる、また一応そういうことを目指したいなと、こういうことを思っておられると思いますので、担当部長、ちょっと答弁してください。 ○議長(笹井由明君) 奥田企画部長! ○企画部長(奥田育裕君) 失礼いたします。お答えさせていただきます。  まず、職員の育成につきましては、やはり我々上司、先輩の職員が若い職員にやはりよい仕事をさせることが大事であると考えています。それは、答弁の中にもございましたけれども、1ランク上の目標を持たせる、また、これまでよりも広い範囲の仕事をさせるということも大事ではございますけれども、あとは間接的には、私ども人事のほうが中心になりまして職員研修等にもやはり積極的にまずは参加をさせると。その職員研修の内容につきましても、やはり今現在、その業務にかかわる者だけでなく、全国からいろいろな職員が集まる研修所等もございますので、そういうところに5日から1週間、場合によっては2週間行くような研修もありますので、そのようなところにも若い職員をやはり積極的に行かせるようなシステムを構築してまいりたいと思います。  それからもう1点は若い職員をこれからどんどんやはり優秀な職員を引き上げてまいりたいと思います。それには、今後の昇格、昇進のそういうシステムを何らかの形で頑張った職員がしっかりと早く上に上がっていけるようなシステムづくりも、これは人事評価のほうとも連動させたものでございますけれども、構築していく必要があるのではないかと、そのように考えております。 ○議長(笹井由明君) 14番、青木君! ○14番(青木義勝君) 部長、今説明を受けまして、そのとおりでいいわけです。そやからそういう意味では、町長、今現在、奥田部長が答弁されましたように、やはりサインを持たせて、責任を持たせてやっぱりプランづくり、計画づくりをしていただいてもらいたいなと私も思うわけです、そういうことに関してね。そこで、今そういう答弁をされまして、私、これちょっと昔になるわけなんですけれども、いわゆる心斎橋でもなか屋さんがあったわけです、今もあると思います、有名な。そのもなか屋さんの社長がこのごろもなかの売り上げががたっときていると。当時、昔であれば、もなか、甘いものというのは余りなかったわけです。そやけど今はチョコレートやらいっぱいあるわけです。ということも踏まえて、もなかという日本の和菓子が非常に売り上げたが落ちたと。どうしたらええねんと、社員に聞きはったわけやね。そのときに、一番遅く入社された、一番若い社員が手を挙げられまして、もちろん素人です、買う立場の人やな、この間までもなかを食べる立場の人だったわけ。それが会社に入りはったわけです。そこで意見を言いはったわけやね。何を言いはったかと、もなかは私も食べるねんけど、もなかはあんがあって、皮を重ねてしているわけや。時間がたっていただいたら、あれ大体もらうものですねんな、いただいたら乾いてしまっていると、あんが。おいしくないねんというのがありますと。よって、もなかをあんを皮に入れんと分けて売りはったらどうですかと。ほんなら年のいった職人さんが、何を言うねんおまえ、もなかというのはそんなもんちゃうねん、ちゃんとあんと皮があってもなかやねんと、おかしいと、こう言いはったときに、社長が、そうか1回やってみるかということで、これが成功して、それなりの売り上げにもっていったということを、これは事実らしいです、実話らしい。これ私、あるところで聞いたんです、社長に聞いたん違いまっせ。そんなことがあった。ということは、結局、いわゆる甘いものを好きな人と、そうでもない人がいっぱいあるわけです。ところがいただいて、皮とあんが別であれば、好きなだけ、自分の好みだけつけてお客さんに渡すとか、また食べるとか、ここに完成品じゃなしに、一つ自分がかかわってつくっていくということでいいんじゃないかと。それで売り上げが伸びたという、これは古い昔からずっと一流の職人であれば、そんなん考えもつかんわけやけど、若い社員さんやから、そういう発想があったわけです。これはたまたま成功したということで、全部が若い人の意見がええとは限りません。しかし、それを受け入れてやってみようやないかという、社長もすごいなと私は思うわけです。というのは、役場と違って、下手打ったら倒産しますねん、会社が。役所は倒産しませんけどね。そういう意味を踏まえて、やはりそのくらいの、実例の一つですけれども、そのぐらいのやっぱり勇気ある採用というのが大事かなと、こう思うわけです。  そこで、町長の答弁にもありました、20代、30代の職員が倍増したと、10年前に。これは私、前町長の施策であり、人員削減、これはしゃあないことです。しかし、逆転の発想、そやから、そういうことがあったがゆえに若い20代、30代の職員がふえたと。逆から見たらプラスになったわけ。それをどう活用していくかというのが大事なことになるわけやと思います。いや、年よりをほっておけという意味じゃないねんで、古い職員をほっておけじゃなしに、そういう意味で考えていったほうがいいんじゃないかなと、自治体においてもね。そこで、私、本で読みましたけれども、しかし、その本を探すのに、今はわからへんようになりまして、詳しいことはわかりませんけれども、今現在のこの現象を20代の職員が、若い職員が多くなったことも踏まえて、いわゆる読んだ本の中に書いていて、これは中央自治体のことじゃないわけで、発想じゃないわけですけれども、民間企業であったと思いますが、まず、必要に応じて各課ごとに持っている課題というのを職員さんに出させて、その解消のために手段を課の宿題として期限を定めて解決方法を回答させると。これは私、たまたま25年ほど議会議員として職員さんにかかわって、ずっと見させていただきまして、今現況、職員力が大変低下しているように、私、肌で感じておりますので、町長も多少わかっておられるから危機感をもって、いわゆる中村政策監とか、中川理事をお願いされたことも一つのあれだと思いますので、そういうこともあって、そういう課題を出して、回答をさせる。そして特に20代、30代の若い職員に対しましては、ハード、ソフト面から見て、あなたたち若い職員さんが広陵町をどのようなまちにつくりたいのか、その力を出したいのか、そのために職員としてどのように勉強して、研究をして、研さんが必要かということを策定させるわけですね。どのように実施するかを論文、いわゆる文で提出しなさいということもやっておられるところもあり、そしてそれを全職員に配付をして、投票をしていただいた。それに得票の上位者に発表する舞台、いわゆる場を与えて、もしもいろいろな提言なりが出る。そこをどう拾い上げていくか、それは本当に実践で耐えられるものかというのは、これはちゃんと精査していかないかん。昔、広陵町でもそんなことをちょっと職員さんの意見をどんどん聞いて、それを忌憚のない意見を言いなさいという場所をつくりはったと私、記憶しています。ところが1回限りで終わってしまいましたね。これは多分、そういうことを覚えておられる人もあると思います。何で潰れたかは、それはここで言うべきじゃないと思っていますので、そういう意味でね、よって、そんなことも踏まえて、そういういわゆる職員さん自身も現実的に、もちろん日常業務についても結構ですから、そういう意味も踏まえて、やっぱり舞台を与えていくということ。もちろん今、部長がおっしゃったように、研修して、よそへ勉強しに行くのも一つです。そやけど、業務を通して、広陵町を通して、勉強を即実施、実践ということも私は大事かなというように思っておるわけでございますので、これはもちろん町長を初め幹部職員がどのような度量というのか、間口の広さというのも必要になるわけですので、そのことも踏まえて、これは私、たまたまのただの意見で、私、責任とる立場じゃないわけやから、ここは責任者である町長を初め、全てそういうことの人たちが一つの私の意見なり、アイデアなりについてもじっくりと研究の余地があるのかなということになればやられたらどうかなと、こう思うわけですのでね。ということは、やはり今の時代というのか、若い人の価値観というのは、やはりきっちりとした物をつくっていって、理由をちゃんと言うて、なぜ叱ったんか、もう時間がたってから、実はそうやったんじゃなしに、そのとき、そのときに指摘をして叱るなり、ちゃんと教育するということが私は大事だなと思っているわけでございますので、ちょっと私が言った勝手な一つの話ですけれども、これをちょっとどう思われるか、町長、ちょっと感想で結構ですので。 ○議長(笹井由明君) 山村町長! ○町長(山村吉由君) 職員の育成にはいろいろな手法があるというふうに思いますので、議員から御提案いただいたのも一つの手法だというふうに認識をいたしております。それに近い方法として、今も現に若手職員でアイデア軍団というのを組織をしてくれておりまして、各部署から解決したい項目について、アイデア軍団で若い職員中心で構成してくれておりますが、そのトップは小原部長が務めてくれております。その中でいろいろと議論をして方向づけ、提案をしてくれるという組織もございます。また昇格試験においては、テーマを定めて職員から自由に論文を書かせて、それを発表してもらうということで、そういった機会もつくってございます。以前からは職員の提案制度というのもございまして、今もあるわけでございますが、これも今は周知が十分されていなくて、職員からの提案がなかなか上がってこないというところもございます。一番職員の中で仕事を企画し、職員を育成できるのは、私は課長だというふうに思っておりまして、課長の力量で職員の育成が左右されるというふうにも思っております。新しい政策を立案するのも課長ですので、課長が町の進むべき方向をしっかり見定めて、それを職員とともに立案をする。職員のアイデアをどう吸い上げていくか、やる気をどう起こさせるかというのは、やはり課長の力にかかってくるというふうにも思っておりますので、今広陵町の職員、課長級では女性職員も相当ふえました。女性職員にもやはりその試練が来ているわけでございますので、課長としてこの広陵町の町を動かすという使命をもって職員を育てていただくということも大事かというふうに思います。  今回中川理事、中村政策監にお越しいただきましたのも、やはり我々がやっていること、外部からお越しをいただいてお気づきの点もやはり何点ももういただいておりますので、そういったことも生かしながら、職員の育成に努めていきたいと思います。いろんな手法があると思いますので、参考にさせていただいて、職員研修等にも生かしていきたいと思います。  また、外部にも農林水産省にも、人事交流で派遣をいたしておりますし、農林省からも来ていただいているということも一つでございますし、将来は、総務省からも来ていただく。できれば総務省にも職員を派遣するということも考えていきたいというふうに思っておりますので、いろんな手法を用いて職員を育てていきたいと思います。 ○議長(笹井由明君) 14番、青木君! ○14番(青木義勝君) 今町長ちょっと触れられましたね。一番中心にいわゆる職員を育成するのには課長であるとかおっしゃって、女性課長がふえて、これは大いに、結果はまだ出てませんけど結果は。結果もきっちり精査していただきたい。  そこで、今の例えば課長さんというのは、私、これは全員のことを言ってるん違いますよ。多少なりとも、その仕事を抱え込まなくてはならない。いわゆる自分がしなくてはならない。ぽんと任せるというのが不安だとか。それで抱え込むわけやね、そういうのは多少あると思います。大丈夫かなと思ったら、自分でやったほうが早いし、また的確にできるということで。そういうことを私、間々見受けるわけです。これをやっていたらね、ということは課長は自分の業務に抹殺されていって、ほかのことについては、忙殺して、ほかのことについて、いわゆる職員を育てようという、そういう間口、いわゆるゴムでいう余裕がない、輪ゴムをぎいっと引っ張ってしまって、目いっぱい課長職を全うしたい。引っ張ると切れてしまうねん、病気になるわけやな。そやけど、多少やっぱりゴムの余裕のある、弾力のある、こういうことが必要になるわけです。よって、やはり課長が全て自分でせないかんとか、間違っていたら大変やと、これをどう解消していくかと。それには、係長であり、部下に信用、任せるような形をつくっていかなあかんわけや。いつまでも抱え込んでいたら私はだめだと思うわけです。そういう意味で、何ぼ制度をつくったとか、システムをつくり上げたと、絵に描いたもちをずっと並べて宿題の数が多くなった。しかしあけてみたら空っぽやと。あけるのに手間がかかるのがようけあって、どれをあけてええのかわからんようになってしまったら、私は何のためにやっているのかなと。いわゆる仏さんだけ並べておって、魂が入らんということになるわけです。そのことも踏まえて、これ私自身年もいっておりますので、二十五、六年、ここでかかわらせていただいて、切実に感じているのはそこですねん。そやから、これは町長がもちろんトップとして、また長い職員生活で培ってきたことの経験もあるわけです。ただ、町長も自覚されているらしいですけれども、やはり役所という一つの場所、舞台がずっと育ってこられて、外部のことについてはそんなに経験されていない、ほとんどというかね。しかし、おっしゃるとおり、今中村政策監とか、中川さんは理事さんとして来ていただいて、いわゆる外から。また民間からでもええと思いますよ、ある意味で。先ほど町長もおっしゃっていた、いわゆる広陵町には多彩なる人材がおられると。この民間の人材もそのときそのときのいわゆる事業を起こすときには、大いにお願いをして、人材バンクでもいいです。また企画部で、それをきっちりやってもらって、そのような発掘をしてお願いを、当然住んでいる人やねんから特にそう思ってくれると思いますので、そのことも踏まえて、大いに2期目ということを町長、私かて1期目のときはちょっと優しかったと思ってますねんけど、2期目ですからね、もう年寄りやからきっちりと嫌われることはちょっと町長、言いますので、お許し願いたいと思いますので、ひとつ御理解をいただきたいと思います。言いわけできませんねんけどね。そういう意味で、今度は、うちは副町長が不在です、今現在。これは町長が頭に入れて、腹に入れていろいろ考えておられると思います。大変やっぱり重要なことでございますので、大いに町長として4年間、ひょっとして8年になるかわかりませんけれども、どういう町政を、それをするための片腕はどうや、懐刀があるのかということもやっぱり十分認識して、自分のことじゃなしに、広陵町3万5,000人、3万人になるんやけど、3万人を何とか保とうやないかということについては、どの手段を手を打っていくんだ、そのためにはどんな人材が要るんだ。さっき武田信玄の話をしましたけれども、武田信玄は、自分の領地で戦争をしませんということでした。出ていって戦っているわけです、最後は負けましたけれども。そやからああいうことをやれるわけです、民を守っていくわけです。戦場にしたらいかんというのが信玄の一つの哲学だったらしいです。後からえらい人が言いはったかどうか知りませんけれども、そんなことがあってね、町長、長々となりましたが、最後に、私いろいろ言わせていただいた中で、やっぱり2期目に、それからきっちりといろんなことに対して、具体的なことがどんどん出てきますので、決意は当然されていると思うけど、改めて私にだけでも結構ですのでちょっとおっしゃっていただきたいと思いますので、よろしく。 ○議長(笹井由明君) 山村町長! ○町長(山村吉由君) 激励ありがとうございます。私も課長クラスが仕事をし過ぎやと、日常業務に追われ過ぎというふうに思っていまして、課長はやはり職員を管理をする、方向づけをしっかり指示をする仕事をすべきだというふうに思っておりますので、今ちょっと余裕がないのが課長の全体的な雰囲気かなというふうに思いますので、そのあたりの意識改革はやっていかなければなりませんし、ただ、この限られた人材の中で、課長がやってくれていることを批判することもできないというふうには思っておりますが、やはり課長の仕事のあり方というのは、もっと余裕を持った仕事をしてほしいという気がいたします。議会議員さんとやはり政策について、課長が真摯に意見を戦わすということもやはり課長の仕事だというふうに思います。提案する議案を通してくれということではなしに、やはり広陵町のまちづくりのために、こういう考え方だということを議員の皆さん方と意見交換をするということもやはり職員としての仕事だろうというふうにも思います。それは部長にも求められることだと思いますが、課長もどんどんやってやるべきだというふうに思いますので、そんなことも指導をしていきたいと思います。  町長としてもっと厳しくあるべきだということもおっしゃっていただいております。私もその点は真摯に受けとめて、自分の仕事のありようについてしっかり見詰め直して、2期目のスタートを切りたいというふうに思いますので、今後とも議会議員の皆さん方にいろいろと御意見を頂戴することをお願いをいたしまして、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹井由明君) よろしいですか。  以上で、青木君の一般質問は、終了いたしました。  お諮りします。  本日の会議はこれで延会といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。           (「異議なし」の声あり) ○議長(笹井由明君) 異議なしと認めます。  よって、本日はこれで延会とすることに決定しました。  なお、本日行われなかった一般質問につきましては、明日21日午前10時から本会議において引き続き行います。  本日はこれにて延会します。     (P.M. 4:14延会)...